【UFC FOX26】健闘称え合わないトゥルージロを怒鳴りつけたマクデッシがフルマークの判定勝ち
<ライト級/5分3R>
ジョン・マクデッシ(カナダ)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
エイブル・トゥルージロ(米国)
圧力の掛け合いのなかトゥルージロが踏み込んで左フック、右ストレートを放っていく。続く右ストレートからのテイクダウンかわされたトゥルージロは、その後の打撃戦で右目にマクデッシの指が入り試合が中断する。リスタート後、マクデッシは左のサイドキックを繰り出す。マクデッシの左ローをキャッチし切れなかったトゥルージロが、右アッパーを繰り出す。当たりは浅く、トゥルージロはパンチを振るったところで右を被弾し、バランスを崩して、背中からマットに落下する。
起き上がって来るのを待ったマクデッシは、左ハイを繰り出すも当たらず。と、残り40秒でマクデッシの左ローがトゥルージロの急所を直撃、2度目の中断に。再開後、マクデッシが後ろ回し蹴り、さらに掛け蹴りも見せたマクデッシだが、攻防の少ないラウンドであった。
2R、マクデッシは前足=左足でハイキックを放つ。続いて左ローを蹴り、トゥルージロはチェックできていない。ダブルからシングルにスイッチしたトゥルージロがドライブし、ケージにマクデッシを押し込む。アンクルピックを防いだトゥルージロはダブルレッグで尻餅をつかせる。自ら離れたトゥルージロがパンチを振るう。マクデッシが左ジャブ、左ミドルを蹴り込む。ジャブを被弾し、左フックを空振りするトゥルージロも左ジャブを2発当てる。右ストレート、左サイドキック、そしてトゥルージロの左フックの打ち終わりに左ジャブを当てるマクデッシ。左ミドルを思い切り蹴り込み、攻勢の2Rの攻撃を締めくくった。
最終回、荒い左フックに左を合わされバランスを崩すトゥルージロ。トゥルージロを誘って左をヒットさせるマクデッシが、左ローで前足を削っていく。ローを受け続け、踏み込みが甘くなっているにも関わらず、前に出させられているトゥルージロは持ち味だった豪快なパンチを打つことができない。
トゥルージロはシングルレッグからクリンチでマクデッシをケージに押し込む。テイクダウンはできず離れると、最後の1分もトゥルージロはパンチのクリーンヒットはなく、逆にマクデッシに左ミドルを蹴られ、左ジャブを被弾し後退。最後も後ろ回し蹴りを蹴られたトゥルージロは、タイムアップ後にマクデッシの握手を拒否し、「これはマーシャルアーツだろう」と怒鳴られる一幕も。
フルマークの判定勝ちを得たマクデッシは、トゥルージロと握手&ハグし「僕はずっとマーシャルアーツに人生を捧げてきた。こういうことが分からない人が時折りいるんだ。トレーニングを必死にやって、試合では落ち着いて戦うことが作戦だった。僕はカウンターファイターだけど、彼のパワーは軽視することはなかった」と話した。