【Invicta FC26】足を使う相手に確かな成長を見せ、寝技は盤石のマッケンジーが一本勝ち
<ストロー級/5分3R>
マッケンジー・ダーン(ブラジル)
Def.3R4分45秒by 腕十字
ケイリン・メデイロス(ブラジル)
マッケンジーのインヴィクタ初陣は世界王座挑戦経験のあるメデイロスとコ・メインで。やや緊張した面持ちでコール時にも笑顔を見せなかったマッケンジーは、左ジャブから右ローを繰り出す。距離を取るメデイロスは前蹴りを見せ、ステップを使う。追いかけて掴もうとしたマッケンジーだが、メデイロスはサークリングでかわしていく、
ワンツーからハイを狙ったマッケンジー、メデイロスのサークリングが続く。マッケンジーは距離を詰めてパンチ、そしてローを放つも、蹴り足を掴まれ足払いで倒される。ガードから足を取りに行ったマッケンジーから、一目散で離れたメデイロスはその後も掴まれてもパンチをショートで打ち込んで離れる。
とマッケンジーは右オーバーハンドを当てて、下がったメデイロスに組み付くとケージに押し込んで左腕を差し込む。ヒザ蹴りを続けたマッケンジーに対し、メデイロスは頭を抱えられるとワキを潜ってバックへ、そして離れる。残り90秒、マッケンジーは右オーバーハンドに続き左ハイキックを蹴りながら前に出る。右のパンチから左ハイをいうコンビネーション、続くクリンチではメデイロスがマッケンジーをケージに押し込み初回が終わった。
2R、メデイロスがまず右を打っていくが、マッケンジーは右ローを返す。オーバーハンド、右ミドルのコンビから左ジャブを差し合い、マッケンジーが前に出る展開が続く。左を当てたメデイロスは、右を被弾した直後の右ミドルをキャッしてケージにマッケンジーを押し込んでいく。
ケージを背にしてヒザを続けるマッケンジーは頭を抱えて投げを狙うが、メデイロスが離れる。ローにフックを合わされようが、前に出る姿勢を貫くマッケンジーはクリンチのなかで左エルボーも見せる。大外から払い腰を潰されたマッケンジーは、一瞬背中を見せた直後に前転からヒザ十字に入り、スイープに成功する。
メデイロスが足を束ねるが、マッケンジーはこれを外して一気にマウントへ。残り40秒、マッケンジーはパンチを連打し背中を見せたメデイロスを殴り続けた。
最終回、マッケンジーは右オーバーハンドを入れるが、またも蹴り足をキャッチされ足払いで豪快に背中をマットに着ける。倒しても寝技にいけないメデイロスは、立ち上がってきたマッケンジーのハイクロッチを潰してバックを伺う。マッケンジーも即胸を合わせると、ケージに押し込まれた展開にも、ここは時間が過ぎれば勝利が近づく。
メデイロスは押し付ける展開に終始するが、テイクダウンは奪えない。離れて打撃の間合いになった時には、試合は残り2分を切っている。前蹴りに右を入れたメデイロス、マッケンジーの前進は続く。メデイロスはフックを振るいながら組み付くが、顔面にヒザを被弾する。右腕を差してテイクダウンを奪ったマッケンジーは、またも即マウントを奪取する。
残り40秒、右ヒザを肩において殴りつつ、嫌がったメデイロスの右腕を差し出すと、その刹那マッケンジーが腕十字で切って落とした。ベン・ヘンダーソンと抱き合い、マットに大の字になったマッケンジーは勝利者インタビューで、「パーフェクトな試合だったと思う。前より成長しているし、彼女がタフなのは知っていた。その相手に打撃を見せ、一本勝ちできたのはハッピー。次? 分からない。もちろん、また戦いけど……次のことはどうなるのか」と話した。