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【De la Riva Cup 2017】負傷をおして出場のブルーノ・キクチ下し、高本裕和が無差別制し2階級で優勝

Open Podium【写真】高本がミドル級に続き、ブルーノ・キクチを破り2階級制覇となった(C)JBJJF

11月26日(日)、東京都台東区の台東リバーサイドスポーツセンターで日本ブラジリアン柔術連盟(JBJJF)公認の『ヒカルド・デラヒーバ杯2017』が開催された。好勝負が多く生まれるデラヒーバ杯で高本道場の高本裕和が、アダルト黒帯ミドル級とアダルト黒帯オープンクラスの2階級を制覇。アダルト黒帯の試合を中心にリポートする。
Text by Takao Matsui


Light Feather final【ライトフェザー級】
リバーサルジム川口リディプスの大西巧之とDRAGON’S DENの澤田真琴が、決勝を争った。ダブルガードの展開となり、トップを奪った澤田がスイープで2ポイントを先取。ボトムから両袖を掴んでコントロールする大西は、左の袖を切られるとハーフガードへ移行する。澤田の帯を掴んでスイープに成功した大西は2ポイントを取り返す。

今度はボトムからハーフガードの体勢で澤田がスイープを仕掛ける。これを防いだ大西はサイドに回り込み、パスガードに成功する。ポイント5-2とリードした大西は腕十字を狙うが、これは澤田にディフェンスされる。ボトムから崩しにかかる澤田は、オモプラッタを仕掛け、これを外されるとアキレス腱固めで一本を取りに行く。ここもディフェンスした大西は、終了間際にスイープを仕掛けてポイントを加算。7-2で逃げ切った大西が、優勝を飾った。

Light Final【ライト級】
ホブソン・タカノと茶圓俊平が、決勝で激突した。引き込んだ茶圓に対してタカノはパスを狙いつつ回り込もうとするが、茶圓はハーフガードでこれを許さない。タカノは左手で茶圓の襟を掴み、足を抜きながらパスを試みる。これを防いだ茶圓だが、二度目のアタックでついにパスを許して3ポイントを献上してしまった。

タカノのニーオンザベリー、送り襟絞めをブロックした茶圓。ディフェンスするのが精一杯で、反撃ができない。膠着が続いたためタカノにルーチが2回、与えられたが、大きな動きがないまま試合終了。タカノがパスガードの得点を守り切って優勝した。

Middle Final【ミドル級】
2人エントリーとなったこの階級は、高本裕和とブルーノ・キクチが対決した。いきなり引き込んだキクチはクローズドガードに固めつつ、高本の片足を片手で絡める動きを見せて崩しにかかる。高本は立ち上がって足を割らせようとするが、キクチのディフェンスはなかなか崩せない。

キクチがクローズドガードを解除すると、高本はパスを狙う動きを見せる。キクチはハーフガードでこれを防ぐが、右の脇を抑えながら苦痛に顔を歪ませる。何やらアクシデントが発生した様子で、レフェリーが試合をストップして、ドクターがチェックする。試合再開。高本がパスに成功して腕十字を奪いにいく動きを見せたところで、再び痛みを訴えたキクチ。ここでレフェリーが試合を止めて、高本が勝者となった。

Open FInal【オープンクラス】
オープンは高本裕和、ブルーノ・キクチ、ホブソン・タカノの3人がエントリー。まずは一回戦で、高本がタカノと闘った。引き込みに成功したタカノはクローズドガード。トップから攻める高本は立ち上がって足を割らせると、パスガードを狙う。ハーフガードでディフェンスしたタカノは、下からアームロックを仕掛ける。

これを外した高本は、サイドに回り込む動きを見せて、逆サイドに飛び越えてバックを奪った。送り襟絞めを仕掛けつつ、腕十字固めへ移行。腕を伸ばされたタカノがタップして、高本の決勝進出が決まった。

決勝は、高本と階級でも決勝の相手となったキクチとのマッチアップとなった。引き込みからディープハーフを奪った高本は、スイープを決めるとトップから抑え込む。負傷を押して出場したキクチは、その際にまた胸の痛みを訴えて、タップの意思表示。最後は呆気ない幕切れとなったが、高本が二階級制覇を達成した。

■ヒカルド・デラヒーバ杯2017 主なリザルト

【団体表彰】
優勝 トライフォース柔術アカデミー
準優勝 ヒロブラジリアン柔術アカデミー横浜
3位 飛翔塾 SORA

アダルト黒帯ライトフェザー級
優勝 大西巧之 (リバーサルジム川口リディプス)
準優勝 澤田真琴(DRAGON’S DEN)

アダルト黒帯ライト級
優勝 ホブソン・タカノ(DAMM FIGHT JAPAN)
準優勝 茶圓俊平(ねわざワールド)

アダルト黒帯ミドル級
優勝 高本裕和 (高本道場)
準優勝 ブルーノ・キクチ(DAMM FIGHT JAPAN)

アダルト黒帯オープンクラス
優勝 高本裕和(高本道場)
準優勝 ブルーノ・キクチ(DAMM FIGHT JAPAN)
3位 ホブソン・タカノ(DAMM FIGHT JAPAN)

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