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【UFN117】網膜剥離からの復帰戦=モロノ戦へ、中村K太郎「むしろバックを取らないとか(笑)」

K-taro【写真】UFC入り前から7連勝中(※前回の試合はKO負けも、対戦相手のマリファナ使用でNCに)のアレックス・モロノを相手に試合後も勝利のKポーズを披露できるか(C)MMAPLANET

8日(金)、東京都中野区のゴールドジム・ウェスト東京において23日(土)にさいたま市中央区のさいたまスーパーアリーナで開催されるUFC Fight Night117「Shogun vs St.Preux 2」に出場する廣田瑞人、中村K太郎、安西信昌の3選手のプロモーション・イベントが行われた。

ここでは昨年9月のエリゼウ・カポエイラ戦から1年振りの試合。この間、網膜剥離の手術を経験したK太郎に、GENでの練習環境とともに、対戦相手アレックス・モロノについて尋ねたインタビューをお届けしたい。


──試合に向けて、今の気持ちを教えてください。

「網膜剥離からの復帰戦を日本で戦えて良かったです。試合前の気持ちとしては、いつも通りで変わりないです」

──昨年9月のエリゼウ・カポエイラ戦で網膜剥離になり、11月に手術。網膜剥離になったと知った時の気持ちは?

「視野欠損というのですか、飛蚊症が試合の10日から20日後ぐらいにだんだんと酷くなって。丁度、練習を再開した辺りでかなりの状態だったので、これはまずいなと思いました」

──飛蚊症の時点で、網膜剥離は覚悟した感じでしょうか。

「そうですね。そうなんだろうと思いながら、そう診断されるのが嫌で診察を受けるのが遅れた感じですね。もう、病院に行った時は覚悟していました。ただ、今は網膜剥離から復帰している選手も多いし、ショックはありましたけど、引退とかは考えなかったです。

手術も川尻(達也)さんと同じところでしてもらいました。再発している話もほとんど聞かないですし、デメリットとして水晶体を傷つけるので白内障になるという話もしてもらい、納得して手術を受けました。白内障になれば、白内障を直す治療もあるので」

──では打撃の練習を再開したのは、いつ頃ですか。

「7月ぐらいからですね。それまではグラップリング、柔術ばかりやっていました」

──最近はGENスポーツ・アカデミーでウェルター級やミドル級のメンバーと練習をしています。

「凄い選手が揃っていますから、良い練習ができています。色々なタイプの選手がいて、それが試合に生きると思います。GENで練習するようになったのも7月になるかならないかという時でした」

──K太郎選手を始め、安西信昌選手、ストラッサー起一選手に長谷川賢選手。UFC JAPANを目指していたウェルター級の選手が同じ空間で練習をする。緊張感もあったのでは?

「だからといってケガをするようなこともないですし。自分の指標になる選手が多いですけど、ピリピリするようなことはなかったです。GENで練習している選手たちとどこまでやることができるのかが、自分が試合でどこまでやれるのかという部分に通じてきます」

──K太郎選手は試合の序盤でポジションを取ると、逆に落ち着かないような試合展開になることがあります。

「いや、それを指摘されたのは初めてです。でも、確かにそうですね。最初はやられて、逆転勝ちすることを心掛けます(笑)」

──何を言っているのですか(笑)。でも、バックをとっても1Rは汗も少なく、相手も元気だということを頭に入れておく必要はありそうです。

「心も折れていないですからね。それが最終回だと、ブッツリとくるし。逆に僕も1Rにバックを取って、逃げられると精神的なショックはあります。そうなるということを織り込んで戦う必要はありますね。むしろバックを取らないとか(笑)」

──いや、そこも……。

「トム・ブリーズとやった時もバックではなかったですけど、マウントを足関節を利した技で返されたり、(ジョン・)ダナハー的な動きでポジションを許しました。次の試合では柔術的にはポイントにならないけど、安全に戦える位置をキープする必要もあるかと思います。ハーフガードで上にいるとか、MMA的にはトップキープの方が大切になってくるので、しっかりと頭に入れて戦います。

それに試合では植松(直哉)さんにセコンドに就いてもらえるので、ちゃんとアドバイスを聞くようにしたいです。植松さんにはラウンドの支配率なんかを冷静に見てくれますから」

──では、対戦相手アレックス・モロノの印象をお願いします。

「フックを振り回してきますね。そこが得意で、自分から組むようなタイプでないのに、テイクダウンをされてからの柔術、サブミッションは鋭さがある。気を付けないといけないです」

──フックは見やすいイメージがあるのと同様に、距離に入るといつか当たってしまうかもという怖さもあります。

「頭を振りつつ、ブロッキングなども使って被弾しないようにします。それに振り回してくると、組みつきやすくもなりますしね。あとはガチャガチャした時に、一発を貰わないことに気を付けます」

──ところで会場入りは何時になりそうですか。

「前回と同じなら、朝の6時半とかですね。慣れるということはないですけど、一度経験しているので。まあ、その辺りはしょうがないです。ちゃんとMMAPLANETに取り上げてもらえる試合内容とキャラで勝負します(笑)」

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