【UFC214】ローラー、セラーニにしっかりと打ち(当て)、勝つ
<ウェルター級/5分3R>
ロビー・ローラー(米国)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
ドナルド・セラーニ(米国)
いきなり左フックで前に出たローラーが、ダーティボクシングでラッシュを掛ける。フック、アッパーを被弾したセラーニは首相撲へ。離れたローラーは左を当てて、組まれてもケージに押し込んでクリンチ&フック、そしてアッパーを打ち込む。
右エルボーを返したセラーニは、ボディにヒザを突き上げる。ローラーもヒザを返し、ケージ中央の組み合いに。両者が離れ、ローラーの左フックにセラーニがシングルを仕掛けるが、ローラーは右ヒザを顔面に当てて左ローを狙う。セラーニはここでテイクダウンを合わせてトップを奪取する。バラフライガードを超えてパスしたセラーニだが、ローラーはスクランブルから立ち上がる。セラーニは右ハイキック。ローラーは呼吸を整えるように間合いを図って戦い終える。
2R、セラーニが右を当てて前に出る。手数が減ったローラーは左ハイを狙う。接近戦でセラーニが右エルボーを打ち込み、離れてからも右ハイを放っていく。左ローを蹴りこむセラーニが圧を強めてワンツーを当てる。近距離でもヒザを入れ、ローラーを押し返して自分の距離で戦うセラーニ。ダブルレッグの仕掛けから右ヒザ、右ストレート、右ハイにつなげたセラーニが完全に流れを掴んだ。ラッシュを掛けるセラーニにローラーも左を返したが、最後も左に回るところで右を被弾して、この回は完全に失った。
最終回、左リードアッパーを当てたセラーニ。ローラーは左ハイから前に出ると、接近戦で互いにヒザを入れあう。左ハイ、左ミドルで前に出るローラーは右を空振りする。前に出るようになったローラーに対し、セラーニは右エルボーを2発打ち込む。カウンターを恐れずローラーは前進し続けパンチを振るう。セラーニのニータップを切り、左ミドルを蹴りこむローラー。この回はセラーニの手数が減っている。
残り2分、ローラーがワンツー、セラーニもショートをまとめて打ち返す。足を使い、ガードを上げ、フェイクを織り交ぜる打撃戦。ローラーは左ハイから前に出て、セラーニの右ハイにも左ハイを蹴り返して試合終了に。
初回はローラー、2Rがセラーニ、最終回もローラーとみるのが妥当だが……。果たしてジャッジは3者とも29-28をつけてローラーの勝利を支持した。