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【UFN110】ローで削り、連打で勝負を決めたハントが母国V。敗者ルイスは引退へ?!

<ヘビー級/5分5R>
マーク・ハント(ニュージーランド)
Def.4R3分51秒by TKO
デリック・ルイス(米国)

向かい合うと、ルイスの大きさが際立つ。蹴りのフェイントを見せるルイスに対し、ハントはかなり遠い位置を取る。飛び上がるような形で左ローを蹴ったルイスが、続いで右ローを繰り出す。ハントは一気に距離を詰めた右を伸ばすも、ルイスはガードの上からパワフルな左ハイを2発放っていく。さらに左ハイを蹴るルイスに、ハントは右から左を当てる。

ケージを背負ったルイスが左ハイ、そして右アッパーを狙う。ハントの右オーバーハンドは届かなかったが、テイクダウン狙いをスプロールしてショートアッパーを見せる。ルイスはケージの前を移動しつつ、パンチ後にクリンチへ。離れたハントの左フックをかわしたルイスは左ジャブ、直後にハントが重くスピードに乗った右ローを蹴っていく。飛びヒザが空気を切ったルイスの蹴り足をキャッチしたハントがローを当てて初回が終わった。

2R、左ハイを続けるルイス。両者決して手数が多くないのは、スタミナを考慮してか。ルイスは右ローから、二段蹴りを狙う。ハントも右を返し、右ローを蹴り込む。ローを重ねたハント、アイポークを指摘しインターバルを要求する。再開後、左ハイ、スイッチキックを繰り出すルイスに対し、ハントはローを引き続き繰り出す。ルイスはさらに飛び道具を狙ったが、ハントの右を受けて後退。さらにアッパーを被弾し、ワンツーも被弾する。

ルイスはここで右アッパーを返し、右フックを打ち込む。右を返したハントは、なんと鉄槌を頭部へ、最後に左を入れたハントが勢いづいて来た。

3R、前に出るハント、ルイスは左足をきかされたか、やや棒立ち気味のスタンスに。それでも前に出てくるハントに左を当てて、思い切り右を振るっていく。踏み込みやハイキックがなくなったルイスはフックを2発空振りし、ハントを追いかけるのを諦める。逆にハントは前に出て右ロー、そして左ジャブを当てる。

ハントは左フックを当てるが、ルイスも右アッパーを狙う。続くダブルを切られたルイスは腰に手をやる。ハントは右ボディ、ルイスが左ジャブを返す。プレッシャーを強めるハントは右フックをダッキングで倒し、右フック、右の蹴りを狙ったところでラウンド終了となった。

4R、右ローを続けるハント。いよいよ棒立ち具合が目立つルイスが、左ハイも距離が合わない。強烈な右ローを返したハントが左ジャブに続き、右ストレートをヒット。ルイスは一瞬、腰が落ちるも持ち直す。ハントは左フックを受けるが、ルイスのパンチに勢いがなくなったか。ハントは思い切り踏み込んで右を放っていくようになる。

残り2分を切り、ハントが右ボディフック、さらに左から右をヒットさせるとルイスが姿勢を乱す。ここでルイスは飛びヒザ後に動きが止り、ハントが右を2発、背中にエルボー、続いて左をフック、アッパーと2発打ち込む。左を続けルイスが頭を下げたところに鉄槌。動けないルイスを見て、レフェリーが試合を止めた。

母国でTKO勝ちを決めたハントに対し、ルイスは「きっとこの試合が最後になる」と引退を口にした。


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