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【Bellator174】ジュリア・バッドが初代女子世界フェザー級王者に。クーネンは引退―

<Bellator女子世界フェザー級王座決定戦/5分5R>
ジュリア・バッド(カナダ)
Def.4R2分42秒by TKO
マルース・クーネン(オランダ)

やや遠目の距離を取った両者。バットのワンツーにクーネンが右を返す。クーネンのローに組みつたバッドは首相撲をボディロックで切り返し、リフトアップからテイクダウンに成功する。首を抱え、クローズドを取ったクーネンはフックガードも、姿勢が窮屈だ。腰を切る機会を伺うクーネンがケージを蹴るが、スペースができて仕掛けることはできない。

ハイガード&足をすくって腕十字を狙ったクーネンだが、バットの右ヒジは抜けている。このまま三角クラッチを続けたクーネンに対し、バッドはトップキープを続けた。

2R、再び首相撲を潰れたクーネンは、そのままサイドを許す。自ら動いて上四方を許したクーネンに対し、バッドがボディにヒジを落とす。アームロックにいつでも入れる状態のバッドはサイドに戻る。左腕を差してシングルを狙ったクーネンにバッドはダースチョーク。そのまま背中をつかされると、クーネンはハーフからクローズドへ戻す。

残り1分40秒、ハイガードからオモプラッタを潰したバッドが、パンチを落とす。足を取りに行くクーネンだが、ここもバッドは問題なく対処する。エルボーを入れたバッドがこの回も取った。

3R、右を当てたクーネンに組んだバッドがケージ゙に押し込み、シングルから簡単にトップを取る。腕を取られないことに集中しているバッドは足を一本抜く。戻したクーネンは残り2分でスタンドに戻るも、首投げを仕掛けて潰される。ズバリ技術的に現代MMAから遅れを取ったとしか言いようがないクーネンに対し、バッドが肩固めへ。自らの足を取った耐えたクーネンのバックを取ったバッドが右エルボーを落とす。引き込んだクーネンに鉄槌を落とすバッドが立ち上がったパウンドを連打し、圧倒したラウンドを締めた。

4R、近距離の打撃戦から簡単にボディロックでテイクダウンを許したクーネンはサイドを許すバッドはマウントを取って思い切り連打を落とす。頭を守るだけのクーネンにエルボー、さらにパンチを続けるバッド。1分以上殴られ続けるクーネン、ガードを固めているとレフェリーは試合を止めないのか。背中を見せず、殴られ続けるクーネンは動けない。ついにレフェリーが試合を止め、勝負は決した。

「アメージング。凄く長かった。ごめんなさい、泣いちゃって。絶対にフィッシュしたかったの、ポイントがどうでも」と新王者がコメント。

女子MMA界のパイオニア=マルース・クーネンは「ジュリアを凄く尊敬している。これが最後の試合、引退するわ。スコット・コーカーに感謝している。一番最初に女子MMAの可能性を見出してくれたのは彼だったから。ウーモア(トロンペット)、ずっとパートナーで練習もしてくれてありがとう」と語り、ケージを後にした。


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