【UFN104】田中路教、1Rのダウンが響き、21歳ラモスに判定負け……
<バンタム級/5分3R>
ヒカルド・ラモス(ブラジル)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28
田中路教(日本)
手を開くようにして、ジャブを打ち込む田中。ラモスが距離を詰めようとしても、サイドステップでかわす。ラモスは遠い距離からバックスピンキックを繰り出すも、それをスウェーでよける田中。ラモスが組み付いてくると、内股で投げ返し、テイクダウンを奪う。ラモスも立ち上がるが、田中はすぐにケージへ押し込む。
ケージ際で体勢を入れ替えて、田中を押し込みヒザを打ちこむラモス。田中は離れて距離を取る。ラモスの右ローをキャッチし、右のパンチを合わせようとする田中。ラモスが下がったところで、田中は前に出るがバランスを崩し、マットに手をついてしまう。
再び距離を取る田中だったが、いきなり飛び込んだところでラモスの右をもらいダウン。バック、サイドからパウンドを浴びるが、立ち上がった田中はサークリング。大ピンチを凌ぎ、1Rを終えた。
2R、1Rと同じく距離を取る田中。ラモスは手数こそ少ないものの、ジワリジワリと距離を詰めていく。組み合いで大内刈りを仕掛ける田中だったが、ラモスはディフェンス。ケージ際でヒジを打つラモスは、さらに田中のテイクダウンを防ぎトップへ。マウントから腕十字に移行する。
田中は腕を抜いて、トップからパウンド。ケージへ押し込み、足を抱えてパスを狙いながら、パウンドとヒジを浴びせる田中。一瞬マウントを奪うが、すぐに戻すラモス。立ち上がるラモスのバックを狙う田中だが、ここでラモスが体をひねり、上になる。
田中は立ち上がり、離れ際に右をヒット。疲れたか、明らかに動きが落ちたラモスにジャブを当てたところでラウンドが終了した。
3R、距離を縮め、ジャブとインローを打ち込む田中。ラモスもプレッシャーをかけるも、手数は少ない。ラモスの右ストレートをかわし、ダブルレッグを仕掛ける田中だったが、これはテイクダウンならず。田中はステップを使い、ローで攻める。
近い距離になると、ショートレンジでパンチを浴びせ、再び離れる田中。ラモスの足は完全に止まり始める。この試合展開に、場内からブーイングが響き渡り、レフェリーも足を使う田中に口頭注意を与える。
再開後、田中はステップとジャブ、ローで主導権を握った残り30秒、ダブルレッグでテイクダウンに成功する。しかしラモスは田中の首を抱え、攻め込ませない。首を抜いた田中は、ラモスにパウンドとヒジの連打を浴びせ、最終ラウンドを終えた。
判定は3-0でラモス。ラモスにとってはUFC初参戦で初勝利。対して、田中はこれでUFC2連敗となってしまった。