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【RFC36】100万ドルT、国際トライアル第一弾はメルヴィン・ギラード×キム・スンヨン

guillard-vs-kim-seung-yeon【写真】いよいよ100万ドルTのトライアル第一弾の発表があった(C) BELLATOR & MMAPLANET

27日(火・現地時間)、ROAD FCより2月11日(土・同)にソウルのチャンチュン体育館で行われるRoad FC36でスタートにおいてメルヴィン・ギラード×キム・スンヨンの一戦が組まれることが発表された。


福田力×キム・ネチョルのミドル級戦が既に発表されている同大会は、2017年のロードFCの基軸となるライト級100万ドルトーナメントの国際予選10試合が実施される予定でその第一弾としてメルヴィン・ギラードの参戦、キム・スンヨンが迎え撃つというカードが決まった。

TUFシーズン2出場後、UFCでは実に22試合(12勝9敗1NC)を戦い、その後もWSOFからBellatorと北米メジャーリーグで実に11年に渡り活躍してきたギラードのアジア初上陸はスマッシュヒットだ。

そのパワフルな打撃で一世を風靡したライト級ファイターは、UFCをリリースされてからはWSOFでJZ・カバウカンチと当時の同門対決を制し、ジャスティン・ゲイジーとの対戦ではスプリット判定負け。Bellatorではブランドン・ガーツ、デレック・カンポスに敗れ、今年の7月にライト級タイトルコンテンダーのデヴィッド・リッケルズを相手に初回KO勝ちを収め復活──と思いきや、ドーピング検査でポジティブとなり1年間の出場停止処分が下っている。

米国のアスレチック・コミッションによる出場停止期間に管轄地域以外で試合をすることで、今後のキャリアに対しどのような影響があるのか。MMAを戦ううえで禁止薬物が検出され、その管轄外で試合を行うことは、罪を犯した国を脱出し他国で自由に暮らすことに例えられても良い行為だ。スポーツだ、エンターテイメントだという論議が付きまとうMMAだが、その世界感としてはプロモーションの寄り合い世帯。一つの傘をもって、競技的に統括する組織が存在しないのが現状だ。よってギラードとロードFCの契約には、何かが問われるという規則はMMA界には存在しない。

何より、チュモギオンダ出身でロードFCライト級戦線でグングンと頭角を表しているムングオスズ・ナンディンエルデンをKOするなど、ロードFC世代の代表格キム・スンヨンとの対戦は、北米のベテランとアジアの新鋭という非常に興味深さが存在する。だからこそ今回のギラードの選択が、彼の北米におけるMMAファイターとしてのキャリアにどのような影響を及ぼすのか。それによって、違反を犯した選手だけでなく、オファーを出すプロモーション側の活動に関係してくる──規約ではなくMMA界の倫理が形成されていくこともあり得るだろう。

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