【Bellator169】怖いパンチと完成度の低い組み技、カヴァナーがカリオニドウに圧勝
<女子バンタム級/5分3R>
シネード・カヴァナー(アイルランド)
Def.3-0:30-25.30-26.30-27
エリーナ・カリオニドウ(ギリシャ)
距離を取るカリオニドウにカヴァナーが左ジャブを伸ばす。距離を詰めてワンツーからフック、ストレートのラッシュを掛けると、カリオニドウは背中を見せて距離を取り直す。間合いを取り返したカリオニドウが左ローを入れるが、カヴァナーは右を打ちながら組んでケージに押し込むとヒザを突き上げる。離れたカヴァナーは右ストレート、カリオニドウのケージを蹴ってのスーパーマンパンチにも右を打ち込み、そのままラッシュを掛ける。
離れて蹴りを狙うカリオニドウに対し、ワンツーを入れ左フック、さらに右ストレートから左右のフックとカヴァナーがラッシュをかける。頭を抱えたカリオニドウから、ボディロックの態勢になったカヴァナーはバックに回りこむ。ヒザにつなげるカヴァナーに対し、カリオニドウはワキでグローブを抱える形に。右腕を抜いて右ヒジを2発入れたカヴァナーは、左フックからテイクダウン。直後に初回が終了となった。
2R、ゆっくりと前に出るカヴァナーの左フック、ケージの前を移動するカリオニドウに左ボディフックを打ち込む。またも頭も抱えていったカリオニドウだが、レフェリーがブレイクを要求。アゴを突き上げて、オラオラ・ムードのカヴァナーはローを受けても構わず左フック、右ストレート、左ストレートを打ち込む。背中を預けて縮こまるカリオニドウは打つ手がない。
カヴァナーは右腕を差して左ヒザをボディに突き上げると、ほとんど頭突きのように頭をつけていく。ダブルレッグでテイクダウンを奪ったカヴァナーは、ここでスタンドで待ち受ける。レフェリーに促されて起き上がったカリオニドウは二段蹴りでバランスを崩す。立ち上がったところで左右のフック、フィニッシュへの流れはないカヴァナーだが、この回もカリオニドウを圧倒した。
最終回、これまで通りワンツーからプレッシャーを掛けるカヴァナーにカリオニドウが組みつく。エルボーを打ち込んだカヴァナーがバックに回り、テイクダウン。頭を抱えるカリオニドウは寝技もできない。カヴァナーはサイドに回ってニーインベリー、足が畳まれたカリオニドウを跨いでいく。
マウントを完成させたカヴァナーは鉄槌、エルボー、シザースを振り払って再び鉄槌。それでもカリオニドウはシザースから立ち上がることに成功する。パンチの迫力とは対照的な寝技&組み技の完成度の低さを露呈するカヴァナーだが、それ以上にカリオニドウが何も手立てがない。スピニングバックフィストにパンチを振るったカヴァナーはまたもバックから崩してグラウンドへ。我慢強さは見せつけたカリオニドウを圧倒、最後にRNCに入ったところで試合終了となり、圧倒的なポイント差を持って判定勝ちを手にした。