【TUF24】肉弾相打つ総力戦でモーイルがカーランを破り、オクタゴン初陣飾る
<女子ストロー級/5分3R>
ジェイミー・モーイル(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
ケイリン・カーラン(米国)
左ジャブから右ストレートを伸ばしたカーランに組みついたモーイルが早々にテイクダウンに成功する。蹴り上げから立ち上がったカーランは右を入れて前進する。モーイルは蹴り足を捌いて再び組みつき、カーランをケージに押し込む。シングルレッグを切ったカーランがヒザ蹴り、逆にモーイルがヒザを顔面に突き上げる。執拗にクリンチを続けるモーイルに対し、カーランがニンジャチョークも極まらない。
ただし、この攻防で態勢を入れ替えたカーランがエルボーを打ち込む。ヒザ蹴りから離れたモーイルがパンチのプレッシャーを強める。カーランが右を当てて組み付くが、ケージに押し込むのはモーイル。直後に初回が終了し、モーイルの左目はエルボーで大きく腫れあがっていた。
2R、右フックをヒットさせたモーイルが打撃戦からシングルレッグでドライブ。打撃では分があると思われたカーランだが、組みとのコンビネーションでモーイルの打撃の方が圧が強くなっている。カーランはクリンチの攻防でバックを伺い、正面を向くと互いにヒザを見せて離れる。中間距離はカーランのレンジ、左ジャブを打ち込み前に出るとモーリンが左フックを打ち込む。
打っては離れるという動きでリズムを掴みにかかったカーラン。なかなか踏み込めなくなったモーイルだったが、それでもフックで距離を詰めて組んでいく。ダブルレッグから大きくカーランを持ち上げてスラムしたモーイルは、トップを奪取する。腫れていた目尻が裂け流血のモーイルは思い切り左エルボーを落としてラウンドを締めくくった。
最終回、左右のフックを振るってクリンチに持ち込んだモーイルが、カーランをケージに押し込む。カーランはダブル、シングルを蹴り股の下に潜り込んで持ち上げようとしたモーイルを跨いで態勢を入れ替える。しかし、モーイルもすぐに態勢を入れ変えて強引に首投げを狙う。
頭を抜いたカーランがバックを取りにいくと、モーイルはガードをとって草刈スイープでスクランブルに持ち込みスタンドへ。モーイルの傷口のチェック後、試合は打撃戦に転じカーランがジャブから右を伸ばす。モーイルもフックを変えし、前蹴りから首相撲へ。左ヒザをボディに2発蹴り込むと、カーランの動きが止る。
離れたカーランは右ストレート、モーイルは左を返すがここで前に出るのはカーラン。しかし、振りが大きくなったところでモーイルが組んでテイクダウンに成功する。残り時間1分でのテイクダウンは試合の流れを決定的としたか。足を抜きにかかるモーイルと、戻すカーラン。最後にモーイルは腰を上げてパウンドを連打した。
肉弾相打つと表現しても過言でない一戦は、フルマークでモーイルが勝利し「タフなストライカーだから、寝技に持ち込みたかったの」とUFC初陣と初勝利を振り返った。