【UFN35】失速どころか加速。ディラショー、攻め抜いて完勝
<バンタム級/5分3R>
TJ・ディラショー(米国/6位)
Def.3-0: 30-27, 30-27, 30-27
マイク・イーストン(米国/7位)
細かいステップを踏む両者。イーストンが左のサイドキックを見せて、左フックを放つ。右ローを蹴り込んだディラショー、イーストンの体が右側に傾くのが気になる。ディラショーは右ストレートから左アッパー、そして下がったイーストンの顔面に左ハイを狙う。ブロックしたイーストンが逆に蹴りでディラショーのバランスを崩すも、直後にダブルレッグでテイクダウンを許してしまう。
リフトスイープ狙いからスタンドに戻ったイーストン、ディラショーのダブルレッグを切るも、右アッパーから右ストレートを受ける。残り1分、左ストレートを伸ばし、アッパーを狙うディラショー。サウスポーに構え左ハイを蹴りこむ。続くテイクダウン狙いを切ったイーストマンだが、ハイから左ストレートを受けて右目を気にする仕種を見せる。終盤のラッシュでまずはディラショーが初回をモノにした。
2R、左ローから右ストレート、さらに左を伸ばすディラショーが前に出るも、イーストンもローを返し、右を伸ばしていく。ディラショーは左ミドルから左ハイ、この一発で姿勢を乱したイーストンからバックを取ったディラショーが左目尻をカットしたイーストンからトップを奪う。左のエルボー、パウンドを入れるディラショーはイーストンが立ち上がる際にヒザを顔面に突き上げる。
イーストンはバックキックを見せるも姿勢も乱し、再びテイクダウンを許すとパンチを連続で顔面に受ける。バックからパンチを入れるディラショーは、ガードを取ったイーストンに引き続きエルボーを落す。イーストンはバックを預けながら立ち上がるが、腰をずらすことができずバックを取られた状態が続く。イーストンはキムラを狙うが、同じ方向に回ったディラショーが頭部にエルボーを入れ、再びトップを奪取したところで2Rも終わった。
最終回、オーソから右アッパー、サウスポーにして右ストレートと左ハイを繰り出すディラショー。イーストンも左右のパンチを振って引かない。ディラショーは左ボディもクリーンヒットさせ、左ストレートが顔面を捉える。残り半分、スーパーマンパンチで前に出たディラショーは、アッパーから左右のストレートを間断なく繰り出す。
イーストンのパンチは踏み込みが足りず、クリーンヒットがない。残り90秒、シングルレッグを切られたイーストン。自分の距離で戦えないまま、時間が過ぎていく。下がりながらKO狙いを蹴りを見せるディラショーは、首相撲から右ヒザを蹴り上げる。パンチの回転するスピードが落ちないディラショーが、最後まで攻め抜きフルマークの判定勝利を得た。