【UFN35】五輪銀のロメロ、最終回に逆転TKO決める
<ミドル級/5分3R>
ヨエル・ロメロ(キューバ)
Def.3R3分23秒 by TKO
デレック・ブルンソン(米国)
サウスポー同士の対戦。五輪シルバーメダリスト・レスラーのロメロが、右ジャブから左ストレートを伸ばし飛びヒザを見せる。と、パンチをステップバックでかわし腰が高くなったロメロが、ブルンソンにテイクダウンを奪われる。すぐに立ち上がったロメロ、ブルンソンはさらに左ハイをヒットさせ、スーパーマンパンチも余裕を持ってかわす。下がりながら戦うブルンソンに左アッパーを見せたロメロは、飛びヒザから距離を詰めるとついにテイクダウンに成功する。
しかし、すぐに立ち上がったブルンソンは右を打ち込み、組みつくとロメロのアームロックを支点にリフトアップし後方へテイクダウン。最後の大内刈りも防いだブルンソンが、予想外といっても良い展開で初回を取った。2R、ロメロのボディショットが、ブルンソンの急所に当たり試合は一時中断。再開後、左から右アッパーを振るうロメロだが、ブルンソンが距離を取り左を入れる。ノーガードで挑発するロメロに対し、間合いを取り直したブルンソンが左ハイから左ストレート、そしてテイクダウンを狙うも切られる。
首相撲から飛び上がってヒザを狙ったロメロだったが、直後にダブルレッグでテイクダウンを奪われる。右腕をさせなかったロメロは完全に背中をマットにつかされる。ロメロの雑なヒップエスケープに乗じて、ブルンソンはマウントに移行するとエルボーを落す。ブリッジからハーフに戻したロメロは、飛ぶようにケージまで下がるが、立ち上がることはできない。ブルンソンの担ぎに後方回転して立ち上がったロメロは、続くシングルレッグを切られると、大内刈りも失敗。パンチも空振りして、いよいよ追い込まれることとなった。
3R、細かいローから左ストレートを見せるブルンソン。二段蹴りから左ジャブを伸ばし、テイクダウンへ。これは失敗するが、ロメロも明確な反撃に移ることができない。ロメロは真正面からのダブルレッグでテイクダウンを防がれると、下がりながらローとジャブを振るうブルンソンに前進を止められる。それでも左フックでダウンを奪ったロメロだったが、立ち上がったブルンソンがヒザを顔面に突き上げる。
後の無いロメロはアッパーから左フックを連打すると、ブルンソンが引き込むようにダウン。ブルンソンのバックを制してパウンドを連打するロメロ。残り2分、引き込んだブルンソンが足を絡めることができず、顔面にエルボーを受け顔面をカット。動きを止めたブルンソンにエルボーを連打したロメロが、逆転TKO勝ちを果たした。