【UFN35】積極性欠けたヒューストン、スミスに判定負け
<ミドル級/5分3R>
トレバー・スミス(米国)
Def.2-1: 29-28, 28-29, 29-28
ブライアン・ヒューストン(米国)
右ローから左ハイを繰り出したスミス。左肩を大きく下げた独特の構えから、スミスはローキック、そしてダブルレッグでヒューストンに尻餅をつかせる。がぶりからヒザを見せたスミス、距離を取り直すとローをキャッチされてテイクダウンを逆に奪われる。すぐに立ち上がった両者、ヒューストンがケージにスミスを押し込んでボディを放つ。
距離を取り直したスミスに、ヒューストンが左ジャブを伸ばす。ヒューストンはステップワークから踏み込んで左ボディフックをヒット。スミスは残り90秒を切ってダブルレッグからテイクダウン、肩固めへ。足を抜いて、マウントから反対側に回ったスミスは、肩固めを解いてパンチを落していく。サイドからエルボーを落とし、マウントを奪ったスミスが初回を制した。
2R、初回と同様にスタンドでペースを掴めないスミスは、ヒューストンの左フックで額をカットし流血に追い込まれる。シングルから懸命に掴みに行くスミスに対し、ヒューストンが逃げ切る。続くテイクダウン狙いもスプロールするヒューストン。スミスはテイクダウンを切られ続けるも、ヒューストンもテイクダウンを警戒して距離が遠く打撃に威力はない。2Rは動きのないまま終了した。
最終回、遠い距離から勢いをつけたパンチを振るうヒューストンだが、当たりは究めて浅い。スミスもテイクダウンのための打撃か、動きが単発で左右にステップを踏むスミスを捉えられない。ジャブを続けるヒューストンは、足を使い過ぎて消極的と取られかねない。残り2分を切っても、ヒューストンのジャブは続き、スミスはテイクダウンを切られる。最後の最後にテイクダウンを仕掛けたヒューストンは、これに失敗すると間合いを取ったまま試合はタイムアップへ。結果、スミスがスプリットで判定勝ちとなった。