【UFC FOX22】軽量級を世界に引き上げた恩人ユライア、引退試合を地元サクラメント=×ピケット戦で
【写真】記憶にある限り、日本で最初に写真付きでユライアが紹介されたのは2005年のADCC。66キロ級に出場した彼は初戦でATTの柔術コーチ=マルコ・パフンピーニャに勝利し、2回戦でマーシオ・フェイトーザに敗れた。26歳になった直後のユライアだった (C)MMAPLANET
25日(火・現地時間)、UFCが12月17カリフォルニア州サクラメントのゴールデン1センターで開催されるUFC on FOX22「VanZant vs Waterson」でブラッド・ピケットと対戦するユライア・フェイバーが、この一戦で現役引退することをオフィシャルとして伝えた。
昨日より既に世界に広まっていたユライア引退をUFCが公式発表した。北米MMA界軽量級の雄は直近の5試合で2勝3敗と負け越しており。9月のジミー・リベラ戦ではWEC出場から9年、初めてタイトル戦以外で敗北を喫し、自らの引き際を地元サクラメント大会に決めた。
カリフォルニアキッドももう37歳、そのアグレッシブ過ぎるスタイルは序盤にピンチに陥りながら、逆転を呼び込みファンの支持を大いに得ていた。2007年にズッファがWECを買収し、自らが金看板となるメジャー舞台が誕生する以前もグラジエイター・チャレンジ、KOTC、TKOとフェザー級やバンタム級の試合を組んでいたプロモーションで活躍していたユライア、まさに軽量級のMMAを世界に引き上げたパイオニアといえる。
WEC以前に阿部裕幸、植松直哉と対戦経験があり、WECでは水垣偉弥と戦い、対日本人対決は3勝0敗。高校時代にレスリング遠征で東京の一般家庭にホームステイしたこともあり、熱望していた日本でのファイトだが一昨年の日本大会で金原正徳との対戦を負傷欠場し、最後まで縁がなかった。
それでもフェザー&バンタム級の日本人ファイターにとっても、世界へのドアを広げてくれたのはユライアに他ならない。ピケットというユライアにとって、自らのスタイルを存分に出し切ることができるフェアウェル・ファイトを感謝の念をもって見届けさせてもらいたい。