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【UFN34】19一本勝ち、清水俊一 「いつも通り戦うことができれば」 

Shimizu

【写真】レスリングが強いカン・ギョンホにどのような試合をオクタゴンのなかで見せるのか――清水俊一(C)MMAPLANET

来年1月4日(土・現地時間)、シンガポールのマリナベイ・サンズで開催されるUFC Fight Night34でUFCデビューを飾り、カン・ギョンホと対戦する清水俊一。

キャリア28勝(8敗10分)のうち、実に19勝が一本勝ちというサブミッション・フィニッシャー。実は昨年11月にUFC行きが現実のモノになりつつあるなか、国内の事情でメジャーデビューを逃したことがあった。1年後、再びオクタゴンで戦うチャンスを得た清水にその心境を尋ねた。

──UFCデビューが決まった清水選手です。昨年11月のマカオ大会にほぼ出場が決定しながら、国内での調整がつかずUFCへの参戦までさらに1年2カ月を要することとなってしまいました。

「あの直後はモヤモヤした気持ちになり、全てを投げ出してしまいそうになったこともありました。ただ、以前にも勝ち残っていたトーナメントの決勝戦自体が無くなってしまったこともありましたし……。UFC出場がなくなって、すぐに弟(俊裕)のリトアニア遠征があったんです」

──極まっていない三角もどきで、イグナス・バリサスに敗れた試合ですね。

「あれは凄く良い経験、勉強になりました。初めて東欧に行って日本人2人しかいなくて、英語すら通じないって環境に身を置いたんです。で、あの時、ああいう状態で試合をするなら、一度しっかりと(UFC出場を)断ち切って、自分を見つめ直し、一つ一つ戦っていけば良いかなって思えるようになりました。僕自身、11月23日にZSTで総合ルールの試合があり、そこで判定で勝って、気持ちを切り替えました」

──マカオ大会では手塚基伸選手が出場し、その後2試合でUFCからリリースされることになりました。

「手塚選手はボロ負けしたわけでもないし、細かい部分で遅れを取っていただけでした。だから、見ていて思ったのは分かりやすくKOとか、一本勝ちする必要があるのかなって。僕は手塚選手に負けているんで、偉そうなことは言えないのですが……」

──UFCを目指すうえで、何かもう一皮剥ける、何か武器が必要だと感じることはありましたか。

「正直ないですね。これまでも僕は一本で勝ち、たまにKO勝ちをしてきました。今から、そこを崩して違うスタイルに変えていくのは、並大抵のことではないので。時間もかかってしまいますしね。

今回、UFCから興味が持たれたのも、間違いなく一本を取る人間だったからでしょうし。これまでも試合を通して、通用しなかったことをアジャストしながら、コンスタントにやってきたので、UFCでもいつも通り戦うことができればって思っています」

──正式にUFCと契約が終了したのはいつぐらいですか。

「いつだったかなぁ、あまりそういうことも気にしていなくて……。オファーが来たときは嬉しかったですが、最初はUFCから興味があるっていう連絡だったんです。対戦相手が決まったのは、そのあとで10月のいつだったかな……。正式発表の1週間ぐらい前だったと思います。パンクラスの方からリリースを出すという運びだったので、あんまり頭のなかが整理できていないです。

最初は対戦相手も大会の場所も分からないで、誘いがあったことをマネージメントサイドから伝えられたので、親や知人、皆に連絡しまくるということはなかったです。試合は試合で、少し気持ちが上がったくらい。相手が決まったという状態でもないのに、そこでバカ騒ぎをしてもしょうがない。全てが決まるまで、周囲にも黙って淡々と過ごしていました」

──では、対戦相手がカン・ギョンホと判明したとき、すぐにイメージがわきましたか。

「パンクラスの佐藤将光選手と接戦のなかで、最後に一本を極めた試合、プーケット・トップチームのアンドリュー・レオーネが2試合戦っていて、アンドリューに勝ってUFCに行ったということがパッと頭に浮かびました。で、初めて韓国の選手と戦うので楽しみだなっていう気持ちになりましたね。それから映像をチェックしました」

<この項、続く>

■ UFN34対戦カード

<ウェルター級/5分5R>
タレック・サフィジーヌ(ベルギー)
イム・ヒョンギュ(韓国)

<フェザー級/5分3R>
川尻達也(日本)
ショーン・ソリアーノ(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ストラッサー起一(日本)
ルイス・ドゥトラ(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
カン・ギョンホ(韓国)
清水俊一(日本)

<ライト級/5分3R>
菊野克紀(日本)
クイーン・マルハーン(米国)

<バンタム級/5分3R>
ダスティン・キムラ(米国)
ジョン・デロス・レジェス(グアム/米国)

<ライト級/5分3R>
マイルベク・タイスモフ(オーストリア)
バン・テヒョン(韓国)

<フェザー級/5分3R>
マックス・ホロウェイ(米国)
ウィル・チョープ(米国)

<バンタム級/5分3R>
ロイストン・ウィー(シンガポール)
デヴィッド・ガレラ(フィリピン)

<バンタム級/5分3R>
レアンドロ・イッサ(ブラジル)
ラッセル・ドーン(米国)

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