【UFC FOX09】華麗なボクシング、根性TDでグリーンが3連勝
<ライト級/5分3R>
ボビー・グリーン(米国)
Def.3-0: 30-27, 30-27, 29-28
パット・ヒーリー(米国)
共にストライクフォースからUFCに移ってきたファイター同士。ヒーリーはジム・ミラー戦に勝利しながらドラッグテストで陽性になり勝利が取り消され、カビブ・ヌルマゴメドフに敗れとにかく初勝利が欲しいところ。グリーンはRNCでジェイコブ・ヴォルクマン、左ミドルでジェイムス・クラウスを破り、波に乗っている。
ヒーリーのパンチを足を使ってよけるグリーンは、組み際にバックに回りグラウンドへ。後方からパンチを受けつつ立ち上がったヒーリーが距離を取り直す。ヒーリーは前に出てワンツーをヒットするも、グリーンは続くパンチをノーガード&ステップでかわし逆に左ジャブを打ち込む。ヒーリーの前進に右ストレートを打ち込むグリーンは、テイクダウン狙いも距離をしかりと保ち、左ストレートを伸ばす。ケージに詰めたヒーリーはダブルレッグで尻餅をつかせる。
スタンドに戻ったグリーンは距離を取ると、左ジャブから右ストレートをヒットする。ヒーリーは打たれても前進を続け、ノーガードのグリーンに左フックを打ち込むと、バックから大きく抱え上げてグラウンドへ。胸を合せるグリーンだが、削られる展開か。残り30秒、右を被弾したグリーンはスイッチして左を伸ばすも。ヒーリーは最後まで前に出続けた。
相変わらずスイッチを織り交ぜ、ノーガード+スウェイでヒーリーのパンチをよけ、左や右のジャブを打ち込むグリーン。左のカウンターを2発入れ、さらに右を打ち込む。とにかく前に出るヒーリーはパンチを受けて、組みつくがテイクダウンはできない。それでもヒーリーもパンチを打ち込むと、グリーンはバックに回ってテイクダウンを狙う。
胸を合わせたグリーンは、距離を取るもヒーリーが組んでバックからテイクダウン。背中越しにパンチを入れるも、立ち上がったグリーンが前方に振り落す。鼻血を流すヒーリーは、前に出て右ストレートからシングルへ。離れ際に右を受けたグリーンは左を2発被弾する。テイクダウンは決らないヒーリーだが、パンチを当てるシーンが増えワンツーから組んでケージ際でヒザを突き上げる。距離を取り切れなくなったグリーンは、右ヒジを被弾しケージに押し込まれる。グリーンは前蹴りを入れるも、ヒーリーはヒザ蹴りを返し、左ストレートをヒット。グリーンは組みついてテイクダウンを取り、2Rが終わった。
最終回、右フックを受けながら組みにいくヒーリー。いなしたグリーンが距離を取り直し、左ボディストレートを見せる。パンチを打ちながら前に出るヒーリーだが、右を受けてふらつく。それでも前に出るヒーリーに対し、華麗なボクシングでなくレスリングで対抗するようになったグリーン。ケージにヒーリーを押し込み、両ワキを差す。ヒザを返したヒーリーは左を伸ばし、パンチを受けても前へ。ショートのワンツーを入れたグリーンが左フック、ヒーリーは組みついてバックへ。後方からパンチを入れるも、ヒーリーはまたも前方に振り落される。左から右をヒットしたヒーリーをダブルレッグで倒したグリーンが、そのまま抑え込みに。バックに回るも、ヒーリーが胸を合せてパウンドの連打を落す。大歓声のなか試合が終了、ヒーリーがジャンプしながら両手を高々とかかげ勝利をアピールするが、判定はグリーンに。3連勝を達成したグリーンとは対照的に、ヒーリーは連敗となった。