【RFC33】大会前日、ミランダ戦直前の佐々木信治 「老獪なテクニックを使って、ちょっと止めようかと」
【写真】契約体重でも最後のドライアウトは少し厳しかったという佐々木。それでも4度目のRoad FC、何ら動じることはない (C)KAORI SUGAWARA
明日、24日(土・現地時間)に韓国ソウルのチャンチュン体育館で開催されるRoad FC33でタイ在住の強豪ブラジリアン=ブルーノ・ミランダと対戦する佐々木信治。
計量直後に現在の体調、そしてミランダの印象とともに揺れるベテランの信条、そして確固たるタイトルへの想いを尋ねた。
Interviewed by Kaori Sugawara
──計量が終わったばかりですが、今の気持ちは?
「ホッとしています。最初は10月15日に試合があると聞いていて、それがこの日になったので急ピッチに体重を落としたので。日時の変更を聞いたのは1カ月ぐらい前だったので、ライト級はその時点で難しくて72.5キロに変更してもらったから、少しは楽かと思ったのですが、最後はいつもと同じようなしんどさでした(苦笑)」
──韓国に入って、最後にドライアウトという感じだったのでしょうか。
「そうですね、半身浴とスパで落とせるぐらいにしておいて来るようにしています。なので、もう韓国に入って体を動かすということはないです。韓国での試合はこれで4度目なのですが、いつも通りという感じです。
ロードFCのスタッフとも顔見知りになってフレンドリーですし、ホントに良い感じの関係を築けています。それもあって、もう全く困ることはないです。それに韓国語だから、何を言っているのか分からないし、逆に日本で試合をするときよりも伸び伸びとできています(笑)。ホント、東京で試合をするよりも広島からソウルに来る方が近いんですよ。日本で試合をするときも移動で4、5時間はかかるということを頭に入れて体重を落としていますし。
違いはリカバリーの時の食事が、やはり日本食の方が慣れているというぐらいですね。体重調整に関していえば、日本も韓国も格闘技をやってきたなかで変りないし。リカバリーに関しても日本から御粥を持ってきています。あとは浸透圧の良いもの、バナナとか食べて、いつも行く参鶏湯のお店も決まっているので、リカバリー方法も確保できています。ホント、リラックスし過ぎているぐらいリラックスできています(笑)」
──対戦相手のブルーノ・ミランダ選手と直接向かい合って、どのような気持ちになりましたか。
「映像で見てきたのと変わりなく、外国人特有の厚みがありますね。体重はもともと重くないようだけど、一気に抜いて明日にはふっくらしているでしょうね。パワーもあると思います。でも、僕はこれまでパワー負けをしたことはないので、その辺りは大丈夫です。
未知の強豪でなく、本当の強豪なので変にドキドキすることないですしね。韓国の選手って戦績と釣り合わない強さがあって、負け星が多くてもメチャクチャ強い選手が多いんです。ミランダ選手はそういう未知っていう部分がなく、戦績もバリバリで試合内容でもしっかりと見せている強豪なので、何をしてくるんだろうという不安がない。
『強いんでしょ?』みたいな(笑)。だから開き直るというか、肚が決まっていますね。試合前は緊張するんですが、相手がどう来るか分からないというドキドキが今回はないので、その分楽ですかね(笑)。向こうの方が10歳若いので、気持ちも強いでしょう。大暴れするのを老獪なテクニックを使って、ちょっと止めようかと思います」
──では日本のファンにメッセージをお願いします。
「今回、amebaTVとかアフリカTVで中継があるじゃないですか……それが、凄い緊張する方なので……。だから日本で試合をすると、自分の力を出せないことがあったりしたので。海外で自分らしく試合ができるのは、誰も見ていなかったというのがあったんですが、それが日本の人が見られていると思うと、緊張するのかなぁって。でも、会場に日本のファンがいないから大丈夫だとは思うんですけど……。
でも、道場生も見てくれるので下手な試合はできないです。スカッとなんていう試合はできないですけど、やりたいことを決めてぶれずに戦う姿を見せたいです。日本人選手が4人も出るので、ぜひ見てほしい大会ですね。自分の試合はセミやメインではないですが、勝てばタイトル戦に進める試合なので。日本人として海外のベルトを獲るために一歩進めるよう戦います。
正直、もう若くないので……カウントダウンっていう気持ちと、全然できるっていう気持ちがあって。これからどうなるのか、10試合戦えるのか、4、5試合になるのか分からないですが、年齢的にはカウントダウンが始まっていてもおかしくなく、残り少ないかもしれない僕の試合を見逃さずに応援してくれると有り難いです。まだまだ戦い続けるかもしれないですけど(苦笑)」
■RFC33計量結果
<無差別級T決勝/5分3R>
チェ・ホンマン : 161.5キロ
マイティ・モー: 132.5キロ
<フェザー級/5分3R>
ホン・ヨンギ: 65.4キロ
上迫博仁: 65.7キロ
<72.5キロ契約/5分3R>
佐々木信治: 72.95キロ
ブルーノ・ミランダ: 72.75 キロ
<バンタム級/5分3R>
キム・ミンウ: 61.85キロ
根津優太: 61.55キロ
<ライト級/5分3R>
パク・ウォンシク: 71.7 キロ
阿部右京: 70.25キロ
<ライト級/5分3R>
ムングオスズ・ナンディンエルデン: 70.4キロ
キ・ウォンビン: 70.15キロ
<54キロ契約/5分2R>
リン・ホーチン: 54.05キロ
キム・ヘイン: 54.1 キロ
<ミドル級/5分3R>
キム・ネチョル: 84.3キロ
パク・ジョンギョ: 84.1キロ
<63キロ契約/5分2R>
ジャン・デヨン: 63.3キロ
キム・ヨングン: 63.4キロ
<64キロ契約/5分2R>
ヤン・チョンカイ: 63.5キロ
ジャン・イクファン: 64.3 キロ
<フェザー級/5分2R>
イ・フソン: 65.8キロ
キム・セヨン: 65.75 キロ
<フェザー級/5分2R>
イ・ジョンヨン: 65.9キロ
チョ・キョンイ: 65.85キロ
<ミドル級/5分2R>
オ・ジェソン: 84.1キロ
キム・ジフン: 84.1キロ
<フライ級/5分2R>
キム・ギュファ: 57.35 キロ
キム・テギュン: 58.4 キロ
<ウェルター級/5分2R>
スチュアート・グッチ: 77.2キロ
チェ・ウォンジュン: 77.3キロ