【UFN93】スタンドでヒヤリも、グスタフソンがTDでブラボヴィッチに快勝
<ライトヘビー級/5分3R>
アレクサンダー・グスタフソン(スウェーデン/2位)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
ヤン・ブラホヴィッチ(ポーランド)
ワンツーを振るって前に出るブラホヴィッチに対し、グスタフソンもショートのパンチからローを蹴り込んでいく。近い距離のファイトは、ブラホヴィッチがワンツーをヒット。グスタフソンが右ストレートをヒットさせ、ダブルレッグへ。押し返して離れたブラホヴィッチは左から右、そして左フックを打ち込む。グスタフソンは右フックから再び組みつくも、ここもテイクダウンは奪えない。
残り2分30秒、グスタフソンが左ジャブを当て、ブラホヴィッチはショートのアッパーと互角の攻防が続く。ブラホヴィッチを当てて、左から左右のフック、左ボディフックを打ち込む。グスタフソンは小外掛けでテイクダウンに成功し、ブラホヴィッチの腕十字狙いを防ぎエルボーを顔面に落とす。引き続き右ヒジを被弾するブラホヴィッチはクローズドで固め、腕十字こそ狙うがスタンドに戻る動きはできないまま初回が終わった。
2R、軽快にジャブを伸ばし右を打ったブラホヴィッチ。接近戦のパンチの応酬のなかで、グスタフソンがダブルレッグを決める。初回と同様に、クローズドガードを取るにエルボーを入れるグスタフソン。ブラホヴィッチはやはりスクランブルには持ち込めず、ヒジを受けても背中をマットにつけた状態を続ける。
ヒジで額をカットしたブラホヴィッチは口が開くように。一瞬、ハーフになったグスタフソンだが、ブラホヴィッチが即フルガードに戻す。ならばとグスタフソンはエルボーを続ける。腕十字しかないブラホヴィッチ、クローズドを解いてからの攻撃なのでグスタフソンも察知しやすい。起き上がったグスタフソンのパス狙いをブラホヴィッチが阻止したところでタイムアップに。
最終回、左フックを見せて組みついてブラホヴィッチだが、自ら離れる。グスタフソンは右ストレートを決めるも、ブラホヴィッチもミドルを返し左アッパーを打ち込む。打撃で攻められると、グスタフソンはダブルレッグを簡単に決める。ブラホヴィッチのテイクダウンディフェンスの弱さは致命的だ。
そしてスクランブルに持ち込まず、クローズドガードを取るという前時代的なMMAのブラホヴィッチにグスタフソンはパスを仕掛ける。懸命に足を戻すブラホヴィッチ、残り100秒でレフェリーがブレイク。試合がスタンド戻ると、直後にグスタフソンがシングルレッグを決める。体重を掛けてパンチを入れ、パスガードしたグスタフソン。ブラホヴィッチは足を戻すが、デキることはここまで。最後はパンチを落とされながらタイムアップを迎えた。
フルマークで判定勝ちを収めたグスタフソンは「彼の初回の攻撃には驚かされた。タフなったよ。毎試合、成長しているところを見せないといけない」と語った。