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【OFC12】契約体重戦で競り負けるもフライ級のモラエスに期待

2013.11.16

<61キロ契約/5分3R>
ユーサップ・サーデュラエフ(ロシア)
Def.2-1
アドリアーノ・モラエス(ブラジル)

ハニ・ヤヒーラやパウロ・チアゴと同じアタイジ・ジュニオル門下のアドリアーノ・モラエス、9勝0敗の修斗南米バンタム級(56キロ)王者が、注目のOFCデビューを果たす。キャッチウェイトとはいえ、ほぼ1階級上の61キロでユーサップ・サーデュラエフと対戦する。サウスポーのサーデュラエフに対し、モラエスは3発右ローを入れる。テイクダウン狙いから引き込み足関節を狙ったモラエスだが、クローズドへ。オモプラッタを外され、立ち上がり際にバックを取られる。

膝を突き上げるサーデュラエフがケージにモラエスを押し込む。インサイドトリップから後方に投げ捨てテイクダウンを奪ったサーデュラエフ。モラエスはクローズドガードから腰を切るが、対応され足を戻す。残り2分を切り、ブレイクを命じられたモラエスに「ホールドが多い」と注意が入る。サーデュラエフの大きな振りの左フックから、ストレートを被弾するモラエス。右ハイはブロックされ、右ジャブを顔面に受ける。モラエスも左ストレートをヒットするが、サーデュラエフと比較するとやや軽いか。

2R、サーデュラエフの左ハイをかわしたモラエスが右ハイから右ストレートを伸ばす。サーデュラエフの右ストレートでモラエスがバランスを崩す。モラエスは飛びヒザをキャッチされテイクダウンを取られる。ダースチョークからバックを狙ったサーデュラエフは。前方に落されないよう自ら着地する。サーデュラエフはローにテイクダウンを合せるが、モラエスは潜りからトップを狙う。直後に足関節+スイープを仕掛けるサーデュラエフとのスクランブルを制したモラエスが、ハーフからエルボーを連続で落す。勢いのある左のパウンドを落すと、動きが止ったサーデュラエフ。ヒザ十字を狙うが、ヒザを畳んだモラエスがパウンドを纏めて落したところで2Rが終了した。

最終回、右オーバーハンド、ローを見せるモラエス。サーデュラエフは勢いが落ちたか、バックを許し、自らガードへ。モラエスは素早いパウンドを落とし、起き上がるとガードに飛びこみボディへパウンド、左へ足を一本抜く。サーデュラエフのブリッジに合せてバックを取ったモラエス。サーデュラエフが胸を合わせて反り投げへ。これを潰したモラエスが、マウントを奪取する。

シザースから足関節を仕掛けたサーデュラエフだが、足を抜いたモラエスにパスを許しそうになり、バックを預ける。起き上がってトップを取り返そうとしたサーデュラエフに対し、簡単に引き込んだモラエスはスタミナを切らしたか。ディープハーフの態勢を取ったモラエスは、顔面にヒザを受ける。残り10秒、ガードでディフェンスに徹し切ったモラエス。サーデュラエフの最後の反撃をジャッジがどのように判断するか。ジャッジの裁定は割れ、結果は2-1でサーデュラエフがモラエスを下した。

敗れたとはいえ、ほぼバンタム級の体重でサーデュラエフと戦い、1票を得たモラエス。OFCフライ級戦線に面白い存在が現れたといえるだろう。

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