【TUF9】第4週 米×英のサバイバルウォー、ライト級で開戦
「ジ・アルティメット・ファイター(TUF)シーズン9」第4週。いよいよ本格的なUFCハウスでの共同サバイバル生活と、ジムでのトレーニングが始まる。チームUKのコーチは、ビスピンが英国から帯同したブラジル人黒帯柔術家マリオ・スカタ・ネト、打撃コーチはデイブ・ジャクソンだ。
【写真】いよいよ始まった6桁契約を掛けたサバイバル戦。最初のウィナーとなったのは? (C) ZUFFA
一方、チームUSAのコーチは打撃がシリル“スネーク”ディアバテ、レスリングがヒース・シムス、他にも、ヒカルド・フェリシアーノにグスタボという布陣となった。
まずウェルター級の第一戦は、米国チームのダン・ヘンが対戦カードを決定する。英国チームはイリミネーションから2週間の猶予があったが、チームUSAはほとんど時間を置いていないことを念頭に、体調を見極め、自軍からマーク・ミラー、そしてチームUKからはニック・オシベチェックを対戦相手に選んだ。
「ハッピーなチョイスだ」と自信を伺わせるミラーに対し、英国勢は「アイツは分かっていない」と反発。早速、ミラーのイリミネーションラウンドの試合映像をチーム全体でチェックし、真っ直ぐ下がる癖を修正、サークリングを使うことを徹底すると、パンチから蹴りでつなぐ作業を繰り返した。
計量後、ビスピンは「もともとチームUKはアンダードッグ」と言いつつも、確かな自信を見せる。そして、チームUSAのダメルケス・ジョンソンが、チームUKのロス・ピアソンのシューズに“米国2-0英国”と悪戯書きをし、ピアソンがエキサイトするが、ここでも「子供じみたことは放っておいて、トレーニングとファイトに集中しよう」と、冷静な対応でメンバーを引っ張った。
試合では、1R、すぐに組みついたミラーから、オシベチェックがトップを奪うが、アームロックからリバーサルを許して下になる。それでもパスはさせず、下からエルボーを放ち、立ち上がることに成功したオシベチェックは、テイクダウンを奪いパウンドで攻めていく。
また、立ち上がったミラーと打撃戦を繰り返すなか、打ち負けそうになったオシベチェックが、抜群のタイミングでテイクダウンを奪いパウンドを落とすが、下から蹴りあげられ、トップをキープすることができない。直後にミラーのダブルレッグにギロチンを仕掛けたオシベチェック。ここでミラーの左手がタップしたように見えたが、レフェリーは試合を流した。
2R、劣性のミラーはパンチを振るいながら前に出るが、オシベチェックは、ここでもテイクダウンされてしまう。ならばとギロチンを仕掛けるが、首を抜かれてサイドを奪われる。と、グラウンドでボディにヒザを入れたオシベチェックは、ギロチンスイープでリバーサルされガードを強いられるが、オープンから三角を見せる。
【写真】チームUKが事前の劣性という予想を覆し、オシベチェックのハイキックで先勝した (C) ZUFFA
ブレイクがかかり、両者がスタンドへ戻ると、オシベチェックの完璧なタイミングの右ハイキックがミラーの左速頭部を直撃し、この一発でチームUKが先勝した。「彼はギロチンでタップしていたじゃないか」と余裕のオシベチェック。絶対有利と見られたチームUSA、イリミネーションマッチのレベルも確かに英国勢より高かったが、まずは、0-1というハンディを背負った。
■TUFシーズン9、第4週を終えて、生き残りは以下の通り。
◆チームUSA
・ウェルター級
ジェイソン・ピアス
ダマルケス・ジョンソン
フランキー・レスター
・ライト級
リッチー・ウィトソン
サンティノ・デフランコ
キャメル・ダラー
ジェイソン・デント
◆チームUK
・ウェルター級
デイヴィッド・フォルクナー
ディーン・アマシンガー
ニック・オシベチェック
ジェイムス・ウィルクス
・ライト級
ロス・ピアソン
マーティン・ステイプレトン
ジェフ・ローソン
アンドレ・ウィナー