【UFC97】スタウト、熱戦制し母国で勝ち名乗り
■スウィングバウト・ライト級/5分3R
サム・スタウト(カナダ)
Def.3R終了/判定
マット・ワイマン(米国)
【写真】イベントの進行具合により、試合順が入れ替わるスウィングバウト。その中でも高いパフォーマンスで観客を沸かせた、ワイマンとスタウトによるライト級戦 (C) ZUFFA
試合開始早々、激しく打撃を交換する両者。と、ワイマンがテイクダウンに切り替えてトップを奪う。ケージに背中をつけ、立ち上がったスタウトは、キレのいいローを放っていく。ローに合わせ、右ストレートを伸ばすスタウトが組みつくと、ワイマンはギロチンで切り返す。
首を引き抜いたスタウトは、寝技にはこだわらずスタンドへ戻ると、ワイマンの立ち上がり際に打撃を入れる。ラウンド終了までノンストップアクションは続いた。
2R、左フックをヒットさせたワイマンに対し、スタウトは左ローから右を放って行く。バックを奪いに掛かり、スタウトの背中に飛び乗ったワイマンは左足をフックできず、前方に振り落とされる。細かい攻防のなかに際立った技術の高さを見せる両者だが、どちらも試合のイニシアチブを握るには至らない。
ボディをかばうように崩れおちたワイマン。パウンドを落とそうとするスタウトに腕十字を仕掛ける。スタンドに戻っても、ボディを効かされたままのワイマン、腹を守るがためにディフェンスが下がり、スタウトのパンチを顔面に受ける。
最終ラウンド、テイクダウンからバックグラブを奪ったワイマン。胸を合わせるスタウトが、鉄槌+エルボーを落とす。残り2分、試合はスタンドへ戻るが、すぐにワイマンがテイクダウンに成功。インサイドからワイマンがエルボーを繰り出すと、これでスタウトが左目の上をカット。
スタンドへ戻ろうとしたスタウトを必死にシングルレッグで押さえつけようとしたワイマンだったが、そのままスタンドの打撃戦となりタイプアップ。ノンストップアクションの結果は、ジャッジ3者とも29-28でスタウトを支持。母国カナダで、スタウトが勝ち名乗り受けた。