【UFC97】完敗した落日のリデル、引退勧告には…
■第10試合ライトヘビー級/5分3R
マウリシオ・ショーグン(ブラジル)
Def.1R4分28秒/TKO
チャック・リデル(米国)
【写真】リデルに引導を渡した(?)ショーグンだが、同級タイトル戦線に絡むだけの力が戻っているとは、まだまだ言い難い (C) ZUFFA
右へ回りながら左を繰り出すリデルに、大きな振りの右フックを打ち込むショーグン。距離が縮まると、どちらかがKOの危機に陥るスリリングっぽい一戦に。テイクダウンを奪ったショーグンは、ヒールフックからデラヒーバの要領でバックへ回り込もうとするが、ここはリデルも胸を合わせてスタンドへ戻る。
左ストレートに右クロスを合わされそうになったリデルは、組みついてテイクダウンを奪うも、自らスタンドへ。立ち上がったショーグンは、リデルの左に初めて左フックを合わせると、リデルは腰からマットへ崩れ落ちる。そのままリデルがパウンドを受けるとレフェリーが試合をストップした。
「体調も良かったし、練習も十分だった。残念な結果だ」。彼の功績を最大限に称え、引退という言葉を引き出そうとするジョー・ローガンをよそに、今後のことは明言を避けたリデルだったが、中継陣はサヨナラ・ムードでいっぱい。ともあれ、試合内容を見る限り、ダナの引退勧告もあながち間違っていない指摘といえる、落日のチャック・リデルだった。