【UFN89】ウェルター級のセラーニも強し。左フックでパトリック・コーテを寄せ付けず
<ウェルター級/5分3R>
ドナルド・セラーニ(米国/4位 ※ライト級)
Def.3R2分35秒by TKO
パトリック・コーテ(カナダ)
いきなり右を入れたコーテだが、セラーニがダブルレッグでテイクダウンを奪う。クローズドを取るコーテだが、ガードを解きスクランブルから立ち上がる。セラーニは左ハイを狙うと、またもダブルレッグで完璧なテイクダウンに成功する。ハーフからエルボーを入れるセラーニがマウント、即バックへ。コーテは前方に振り落そうとしたが、四の字ロックでバックマウントを完成させRNCを狙っていく。
右の手首を掴んでディフェンスに徹するコーテに対し、後方からパンチを入れたセラーニは先の下に右手を入れてマウントを狙ったか。ここで足を戻したコーテだが初回はセラーニが制した。
2R、コーテは右ミドルを放つ。セラーニは左ミドルを返すと、左ミドルを蹴ったコーテに重い右ローを蹴り込んでいく。左フックら右アッパー、そしてストレートとパンチを当てたセラーニの右ローで、コーテがバランスを崩す。右ローを続けるセラーニ、コーテはパンチの距離にはいろうとするが、接近戦でもセラーニが左フックを打ち込む。コーテはロングの右アッパーを返したが、セラーニは攻撃を散らして最後は右ロー。さらに組んでヒザ蹴りから左フック、そして右をヒットさせる。左フックでダウンを奪ったセラーニはパウンドを連打し、スタンドに戻る。
残り50秒、コーテのテイクダウン狙いを簡単に切ったセラーニは右前蹴り、さらにパンチを集中してアッパー、ガードの上から右ハイを蹴り込む。ボディから左ハイとセラーニがコーテを圧倒した。
最終回はセラーニの右ローでスタート。パンチで前に出てきたコーテに左フックを入れて2度目のダウンを奪う。コーテはシングルでしがみつくも、セラーニはスプロールして試合はスタンドに。そして右ローを蹴り込んだセラーニは、右ボディ受けても左ハイを狙う。パンチの交換のなかで、今度は右ハイを見せたセラーニは余裕の試合展開のなかで左フックでふらつかせ、右2つを打ち込むと、倒れたコーテからマウンド奪取。思い切りパウンドを打ち込み、ライト級時代よりも力強さをみせてコーテに圧勝した。