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【Bellator101】ライト級トーナメントは本命無き混戦模様

2013.09.26

Bellator season 9 ligthweigh tournament

【写真】本命なきトーナメント。デイビスとサルナウスキーの勝者が本命当確か (C)KEITH MILLS & BELLATOR MMA

27日(金・現地時間)、Bellator101がオレゴン州ポートランドのローズ・ガーデンで開催される。同大会のメインはBellator98からスライドとなったファイト・マスター=ジョー・ウォーレンとニック・カークのバンタム級戦がマッチアップされている。

シーズン9ではバンタム級からヘビー級までライトヘビー級を除く、6階級のトーナメントが行われ、このうちバンタム級とヘビー級は4人トーナメント、残る4階級が8人トーナメントとなっている。そして、メインのジョー・ウォーレンとニック・カークの一戦が、バンタム級トーナメントに組み込まれることとなった。

前ベラトール世界フェザー級王者ウォーレンにとって、この試合は2年振りのバンタム級マッチとなる。シーズン5バンタム級トーナメントでは準優勝したアレクイス・ヴィラにKO負けを喫し、まだ135ポンドでは勝ち星のないウォーレン。ベラトール版リアリティTVショーにコーチ役で出演していただけに、キャリア8勝2敗ながらその2つの敗北がどちらもベラトールで喫しているカークに負けると、さすがにそのネームバリューを生かす道も閉ざされることとなるだろう。

8人トーナメント、最後発となるライト級Tは英国のロブ・シンクレアの欠場により、プレリミでマルチン・ヘルドと対戦予定だったヒカルド・チルローニがトーナメント出場となった。ヘルドはシーズン7ライト級Tで準優勝だったが、なぜかトーナメント戦に昇格できず。そのシーズン7の準決勝でヘルドに敗れているリッチ・クレメンティとは、前出したようにシーズン7ベスト4、シーズン8初戦敗退のチルローニがトーナメント昇格を果たし、対戦することとなった。

この他、アレキサンダー・サルナフスキー、ウィル・ブルックス、サッド・アワッドというトーナメント経験者が、それぞれマーカス・デイビス、ジョン・アレッシオ、マーチン・ステープルトンという新規出場選手と対戦する。とはいっても、デイビスとアレッシオは元UFCファイターで知名度はサルナフスキーやブルックスを上回る。フェザー級のディエゴ・ヌネス×パトリシオ・フレイレ戦のようにベラトール・ライト級ファイターの実力を測ることができる注目度の高い試合となるだろう。

シーズン8では代役&急遽出場ながら準優勝という結果を残したアワッドは、正真正銘の新顔ステープルトンを迎え撃つ。英国MMA界で12勝1敗の戦績を残すステープルトン。今トーナメントは負傷欠場となってしまったシンクレア、そして2014年にベラトール・デビューが控えるポール・サスに先行し、ジョンブルMMAファイターがどのような活躍をするのか、見物だ。本命なきトーナメント、初戦の勝者とその試合内容にとって趨勢が明らかになる。

■Bellator MMA 101主な対戦カード

<シーズン9バンタム級T準決勝/5分3R>
ジョー・ウォーレン(米国)
ニック・カーク(英国)

<シーズン9ライト級T準々決勝/5分3R>
マーカス・デイビス(米国)
アレキサンダー・サルナフスキー(ロシア)

<シーズン9ライト級T準々決勝/5分3R>
ジョン・アレッシオ(カナダ)
ウィル・ブルックス(米国)

<シーズン9ライト級T準々決勝/5分3R>
サッド・アワッド(米国)
マーチン・ステープルトン(英国)

<シーズン9ライト級T準々決勝/5分3R>
リッチ・クレメンティ(米国)
ヒカルド・チルローニ(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
ライアン・ヒーリー(米国)
マルチン・ヘルド(ポーランド)

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