【UFN87】ハビロフのグレコ&フリーが、ウェードのフォークを上回りTD&スクランブルを制す
<ライト級/5分3R>
ルスタン・ハビロフ(ロシア)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28
クリス・ウェード(米国)
試合はハビロフの右ローでスタート。ウェードもサウスポーの構えから左ローを返し、オーソに戻す。ウェードの左ミドルに組みついたハビロフが後方に投げを狙う。すぐに立ち上がりスクランブルの強さを見せるウェードが左前蹴りから左ロー。ルスタン・コールが起こる館内、さすが欧州の大会だ。ウェードは左フック、打撃はハビロフの方が技術的に上だが手数が少ない。続く組み合いでウェードがケージにハビロフを押し込む。体を入れ替えたハビロフはバックを取って後方へ投げを試みる。
ヒザをついて耐えるウェードは背中を預けたまま左足を抱え、そのまま左向きに回って立ち上がるが、足首を取って潰したハビロフがパンチを入れる。シングルを狙うウェードを潰したハビロフがトップでラウンドを終えた。
2R、ウェードの左に右を被せていったハビロフ。続いて右アッパー、左ジャブから前に出る。ウェードは飛び込んで左のジャンピングはキック。これがハビロフの顔面を捉えダウンを奪う。飛び込んだウェードがバックを狙うが、スクランブルに持ち込んだハビロフが逆にバックを取る。前方にハビロフを落としたウェードは三角絞め狙いに、腰に体重を掛けて防ぐ。腰を上げたウェードはスイープ狙いに耐える。ハビロフは手首を掴んで蹴り上げからスタンドに戻ると、飛びヒザを狙う。残り30秒でダブルレッグを決めたハビロフが終盤を盛り返し、ポイントは分からなくなった。
最終回、組み勝てないウェードが左ハイ。続いて左ミドルを見せるも、疲れも目立つ。前に出たウェードに右フックをハビロフが入れる。ミドルを返すウェードはスピニングバックフィスト。とハビロフは一気に距離を詰めてボディロックからテイクダウンし、バックマウントに。後方にパンチを入れるウェードは背中を預けて立ち上がろうとするが、後方からパンチを被弾する。ここで足を取りながら正対しようとするウェードだが、ハビロフは足首を取って許さずバックコントロールへ。巻き込みをすかしてパンチを入れるハビロフ。ウェードは立ち上ったが、ボディロックで再びテイクダウンを許す。
ウェードはサイドを取られ、ケージを蹴るも態勢を変えることができない。ようやく回転したウェードに対し、即バックに回ったハビロフはパンチを入れて試合終了を迎えた。ウェードのフォークスタイルをグレコ&フリースタイルのボディコントロールで上回ったハビロフが、3-0で判定勝ちした。