【OFC10】メインは、見切り=朴光哲×ヘビーヒット=コロッサ
【写真】繰り上げメインはOFCライト級タイトル戦線生き残りマッチとなる=朴光哲×ヴィシール・コロッサ (C)MMAPLANET
今週末、13日(金・現地時間)にインドネシアのジャカルタ、イストラ・スナヤンで行われるOFC10「Champion vs Warriors」。BJ×アンドリュー・レオーネがなくなった同大会のメインでは、朴光哲とヴィシール・コロッサの一戦が繰り上げられることとなった。
全8試合、出場16選手中キャリア5戦以上は僅か5名、この日がデビュー戦となるファイターも同じ5名、メイン出場2選手とカロス・フォドーの参戦がなければ、いわば気張りのない等身大のインドネシアで開催されるMMAイベントといえるだろう。OFCのアジア最大のMMAショーという謳い文句には些か相応しくないイベントだが、メイン登用の朴にとっては、コロッサは楽な相手ではない。
その戦績は5勝4敗でしかないコロッサ、凄まじい打撃力は朴にとってソロパベル・モレイラ戦以上に厳しい試合を強いる可能性もある。コロッサが敗北を喫した3名はローウェン・タイナネス、ナム・ウィチョル(※2度)、エドゥアルド・フォラヤンとアジアのライト級トップばかり。そして、完敗を喫したことは一度としてない。強烈な打撃に加え、香港のエピックMMAで柔術を学び、スプロール&ニーにより磨きが掛かっている。
朴とすれば、ボクシング=カウンターで勝負するのか。地道に磨いてきたオールラウンダー的な部分で切り崩しに掛かるのか。コロッサも最初から無暗にラフな打撃を仕掛けてくることはないと予想されるが、とにかく彼の初弾、ジャブからストレートになるのか、朴の攻撃に合せたカウンターになるのか。ここはまず外し、同時にレンジの外を微妙に構えと角度を変えるという戦法でコロッサにストレスを与えたい。
ゾロとコロッサの違いは、打撃が本職なので打撃戦が続いても、精神的に削られることがないという点が挙げられる。逆にケージに押しこんだりグラップリングに持ち込むことが、体力を削ることに通じると思われるが……果たして。蹴り上げ有りのルールにも朴陣営は気をつけたいところだ。打撃で削るのでなく、ストレスを与えコロッサの動きをラフにする。そこに朴の絶妙の見切りとカウンター、彼の能力が如何なく発揮される試合となれば――。青木真也が抜けるかもしれないOFCライト級戦線で朴が再びタイトルコンテンダーの座に戻ることになろう。
■OFC10対戦カード
<ライト級/5分3R>
朴光哲(日本)
ヴィシール・コロッサ(南アフリカ)
<ライトヘビー級/5分3R>
ジェイク・バトラー(米国)
ジェイムス・コウアミ(カナダ)
<フライ級/5分3R>
レイモンド・タン(マレーシア)
ステフェー・ラハージアン(インドネシア)
<ライトヘビー級/5分3R>
ユージーノ・ディアス・タン(パキスタン)
ヴィセント・マジード(インドネシア)
<ライト級/5分3R>
カロス・フォドー(米国)
ヤン・セウンホ(韓国)
<フェザー級/5分3R>
マックス・メチノ(カンボジア)
ロン・ソフィ―(インドネシア)
<フライ級/5分3R>
アムミロ・バロス(ブラジル)
キアン・ファン(豪州)