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【Pan BJJ】極め王パンザがスーパーヘビー級優勝、ガルバォンはクローズアウトで最重量級制す

Super Heavy【写真】主要大会の勝利のなかで一本勝ち率が6割を超えるパンザがスーパーヘビー級を制した(C)IBJJF

3月17日(木・現地時間)から20日(日・同)にかけて、米国カリフォルニア州アーヴァインのブレン・イベントセンターにてIBJJF主催のブラジリアン柔術パン選手権が行われた。世界選手権への前哨戦として、多くの強豪が顔を揃えたこの大会の男子アダルト黒帯の部レポート。第4弾は重量級3つの階級、決勝の模様を紹介したい。 

<ヘビー級決勝戦/10分1R>
カシオ・フランシス(ブラジル)
Def. by 2-0
レオ・ノゲイラ(ブラジル)

優勝候補の一角、ティム・スプリッグス(ロイド・アーウィン)が前日の無差別級での活躍(準決勝敗退)で疲弊したためか、出場を取りやめたこの階級。決勝に上がってきたのは、もう一人の優勝候補レオ・ノゲイラ(アリアンシ)と、国際的舞台では比較的無名のフランシス(グレイシー・バッハ)だった。

試合後すぐにガードに飛びついたフランシスに対して、ノゲイラは低い体勢から担ぐ得意のパスを狙う。フランシスはスパイダーガードなどを用いてノゲイラのプレッシャーを遠ざけようとする重厚な攻防が、延々と続いていった。

試合が動いたのは残り2分を切った頃。足関節を狙うように、下から回転してノゲイラの足を取りにいったフランシスは、そのまま回転を続けて上になることに成功。そのまま立って距離を作ろうとするが、付いて来たノゲイラがタックル。それを一瞬がぶったフランシスは、すかさずガードに飛びついてみせた。「フランシスのスイープからはじまった一連のスクランブルで結局上下入れ替わらず=フランシスにアドバンテージ1」という攻防かとも思われたが、レフェリーはフランシスに2点を与えたのだった。

その後ノゲイラは低く体重を預けるサンパウロパス(林パス)でフランシスのガードを割りにいくが、フランシスは腕のフレームを利用して隙間を作り、足を効かせてガードに戻す。その後もノゲイラは下にダイブして潜り込むなどなんとか状況の打開を図るが、フランシスは許さず。結局2-0でフランシスが勝利した。ノゲイラの重いプレッシャーをオープンガードで耐え、ワンチャンスを逃さずに崩す形を作ってみせたフランシスが、見事な金星を挙げた。

<スーパーヘビー級決勝戦/10分1R>
ルイス・パンザ(ブラジル)
Def. by アキレス腱固め
アレクサンドレ・セコーニ(ブラジル)

大本命にして「昨年度世界最強の柔術家」ことべウナウド・ファリア(アリアンシ)が、前日の無差別級を勝ち抜き、この日行われる決勝に専念するために出場を見合わせたこの階級。決勝に上がって来たのは、準決勝でユーリ・シモエスに大量得点差で勝利した極め業師ルイス・パンザ(チェックマット)と、かつてホムロ・バハウを倒してワールド・プロ王者に輝いたこともあるセコーニ(セコーニ・チーム)の両者だった。

試合開始後すぐにガードに飛びついたパンザは、そのまま横に回転してセコーニの左足をたぐり寄せて50/50の体勢を作る。やがてバランスを崩されたセコーニだが、しっかりと両足で四の字ロックを作って足を防御。にもかかわらず、パンザは意に介さずにセコーニの左足に自らの左腕を巻き付けてアキレス腱固めの体勢に。そのままうつ伏せになって絞り上げると、やがてロック解除を余儀なくされたセコーニがタップ。相手の防御を力で強行突破。まさに問答無用の極め力で、パンザが優勝を果たした。

Ultra Heavy<ウルトラヘビー級決勝戦/10分1R>
アンドレ・ガルバォン(ブラジル)
Close out
モク・カハワイ(米国)

昨年の世界大会スーパーヘビー級準優勝者、ガブリエル・ホシャの欠場などがあった今大会の最重量級は、アトス闘将ガルバォンと、メンデス兄弟の弟子にして、やはりアトスから出場のハワイ出身のカハワイがクローズアウトした。

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