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【UFC161】精彩欠く内容ながら、ピアソンが何とか勝利掴む

2013.06.16

<ウェルター級/5分3R>
ショーン・ピアソン(カナダ)
Def.2-0:29-28, 29-28, 28-28
ケニー・ロバートソン(米国)

サウスポーのピアソンに対し、パンチを振るいながら距離を詰めたロバートソン。左を受けたロバートソンはバランスを崩すもすぐに立ち上がる。ロバートソンは、遠い距離からテイクダウン狙いへ。がぶったと思われたピアソンに尻餅をつかせると、立ち上がり際にバックへ。そのままグラウンドにもちこみ、バックマウントからロバートソンがパンチを入れていく。

胸を合せて立ち上がったピアソンは、がぶりから首を極めにいき、ボディにヒザを突き上げる。距離を取った両者、ロバートソンが左ローを見せ、息の荒いピアソンに対し、打撃戦から組みついていく。小手投げで強引にロバートソンを潰し、がぶりからバックを伺うピアソンだが、ロバートソンも反応しスタンドへ。ここでの打ち合いは完全にピアソン、右フックを受けてぐらつくロバートソン。ここで初回終了のホーンが鳴った。

2R、左ハイでロバートソンの動きを止めたピアソンが、左ストレートやボディで攻めるも、ラッシュは掛けない。ロバートソンの動きに合わせ左ストレートや右フックを繰り出すピアソンだが、やや見過ぎる展開か。折り返し地点でピアソンが左を打ち込み、左ハイにつなげると、ロバートソンはたまらず組みついていく。このテイクダウンの仕掛けを切ることができないピアソン。大きく口を上げて頭を抱えにいくピアソンだが、体調に問題があり調整が上手くいかなかったのかと思わせる低調な動きだ。

ガードからエルボーを見せるピアソンに対し、ロバートソンのパウンドも精度を欠くという締まらない試合となってしまった。

最終回、ロバートソンの右を受けて、体がよろめいたピアソン。懸命にパンチを振るい、組みつきに行くもヒザをボディに受けて、窮地に追い込まれる。続くシングルレッグからインサイドトリップもすかされ、バックに回られたピアソンはバックマウントを取られる。

ロバートソンは自らフックを解き、ピアソンが亀になると再び両足をフック。ここで背中を伸ばしに掛かったロバートソンだったが、ピアソンも粘りを見せる。殴られながらも、背中だけは伸ばさないピアソン。残り1分を切っても同じ態勢が続き、ピアソンが顔面にパウンドを被弾する数だけ増える展開のなか、ついにピアソンがトップを奪い返す。しかし、残り時間は10秒も残されておらず試合はタイムアップに。ジャッジは一人が最終回をロバートソンの2Pリードと見たのか28-28をつけたが、残りの2人は29-28でピアソンを支持、マジョリティデシジョンでピアソンが何とか勝利を手にした。

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