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澤田真琴率いるドラゴンズデン勢が、活気戻る東北柔術選手権に出場

2015.11.07

Sawada Makoto【写真】世界を舞台に戦ってきた澤田が、教え子とともに東北選手権へ(C)HIROYUKI KATO

東北の地に、柔術の活気が戻ってきた。日本ブラジリアン柔術連盟が主催する「第8回東北柔術選手権」が、8日(日)に仙台市・仙台市武道館で開催される。東北震災以降、一時参加者が減っていた同選手権も、昨年に引き続き2年連続開催となり、その参加人数は述べ150人近くに。
Text by Hiroyuki Kato

そんな同大会に関東から乗り込むのが、先日のIBJJF「ワールドマスターズ2015」で黒帯マスター3ルースター級を制した澤田真琴率いるドラゴンズデンの面々だ。今回なぜ、埼玉から東北まで試合に行くのだろうか?

「発端は生徒一人から、『親が岩手にいるので、ついでに試合に出たい』と相談された事です。自分もアジアオープンから減量が続いていたので、リフレッシュの意味をこめて応援に行こうと決めました。幸いにも自分はJBJJFのランキングに入ったお陰で、JBJJF主催大会においては試合参加費が無料だったので、自分も出よう決めました」

澤田の呼び掛けで集まったのは、紫帯ライト級の山田洋平、紫帯のルースター級の高橋翔、青帯女子ライトフェザー級の櫻井明子の3 名。全員が先の全日本選手権で、2位に甘んじた面々だった。

「彼らには『なぜ全日本で2位だったのか?』と、その原因を見つけるための試合にしたいと指導者として思い声を掛けました。首都圏は柔術大会も多く、選べる状況にあります。逆に地方在住の方は、遠征試合に対して並々ならぬモチベーションで挑んでくる。柔術は趣味の一つかもしれませんが、目標のために毎日コツコツ働いて稼いだお金や貴重な時間を使っているんだから、初心に戻って貪欲になってもらいたい。彼ら3人はすごく期待しているので、この気持ちを感じてもらたらと思っていました」

残念ながら試合成立したのは山田のみであったが、澤田自身も本来の体重から一つ上の階級であるアダルト黒帯ライトフェザー級で地元東北の雄・芳原零(ブレイブハート)との対戦が決まった。

「自分は海外大会で勝つことを意識しています。海外ではどんな相手かは分からない事も多いので、調べたりイメージを持たないようにしています。今回の芳原選手の事は調べていません。自分の練習してきたことが、どれ位出来るか? それがが今回のテーマです。僕はフィジカルが弱いのでー階級上で出来るくらいでないとだめだと思います」

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