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【RFC26】ROAD FC2戦目に挑む佐々木信治「まだギラギラした気持ちを持っている」

Shinji Sasaki【写真】パーキーではなくなったが、タイトル戦線を考えるうえで勝ちが絶対の試合となる (C)MMAPLANET

9日(金・現地時間)に韓国ソウルのチャンチュン体育館で開催されるROAD FC 26に、佐々木信治が参戦。当初はパーキーとの対戦が予定されていたものの、パーキーの負傷欠場により対戦相手がチェ・ジョンチャンに変更となっている。

――今回が2度目のROAD FC参戦となります。

「韓国での試合――は一応、海外での試合にはなるんですけど、実は東京での試合より移動時間が短いんです。岡山空港に移動し、岡山空港から韓国の仁川国際空港まで1時間。仁川国際空港からホテルまで車で30分ぐらいなので」

――岡山空港からは韓国への直通便がありますから、岡山県のお隣・広島県福山市在住の佐々木選手としては、そちらのほうが移動は楽なのでしょうか。

「東京へ行くには新幹線を使っても福山から3時間半。東京についてからホテルや会場への移動を考えても、合計4時間ぐらいかかってしまいますから。田舎あるあるです(苦笑)」

――その移動距離の差は、コンディション作りに影響は出てきますか。

「移動時間もありますが、東京で試合をする時は計量当日が多くて、ROAD FCは計量前日入り。そのぶん体重管理は楽になります」

――ここ最近の試合は、スタンドで打ち合う場面も多く見られますが……。

「特に打ち合いを意識しているわけではないんです。というより、最近は『攻める姿勢を取り戻したい』と思いながら、試合に挑んできました。ずっと『守る気持ち』で試合をしていた時期があり、それでは結果もついてこなかったので」

――『守る気持ち』で戦っていたのは、いつ頃のことですか。

「修斗で環太平洋のベルトを獲った後ぐらいですかね……」

――2013年1月20日、小知和晋選手をKOし、初の戴冠となりました。

「あの試合までは『攻める姿勢』を持っていました。でもベルトを獲ったからか、『勝つ』というより『負けられない』という守る気持ちになってしまっていたように思います。パンクラスでの試合(2013年9月29日、vsボグダン・クリスティア=判定負け)は、守るというか最後のひと踏ん張りができなかった。相手を倒すことの本質……なぜKOしたり、一本を奪うのか。そこを忘れてしまっていた気がします」

――本質……つまり『勝つ』という意識ですね。

「はい。だから今は打ち合いを好んでいる、というわけではないんです。勝つために最後まで出し切る、そう思って試合に臨みました。中村大介選手との試合(2014年10月26日、DEEP)はドローでしたけど、気持ちはスッキリしたというか。最後まで攻めきることができたので。次のROAD FC、キム・チャンヒュン戦も同じような試合ができました」

――わざわざ打ち合いを挑んでいたのではなかったのですか。

「今回の試合は、最初は対戦相手がパーキーでしたよね。でもパーキー相手に打ち合うのは危険な部分もあるので、そこは一本を取りに行くのも攻めることであり、勝つことだと考えていました。もちろん打ち合いになっても、引くつもりはなかったですし」

――対戦相手は、そのパーキーからチェ・ジョンチャンに変更となりました。直前の変更は何か影響がありましたか。

「うーん、影響はあるかな……とも思ったんですけど、韓国で戦うなら誰が相手でも同じじゃないかなと。パーキーも強い選手ですし、他にも戦績では負けが多いけど強い、という選手がたくさんいるじゃないですか。今回のタイトルマッチに出る選手たちも、そうですよね?」

――メインのフライ級タイトルマッチ、王者チョ・ナムジンの戦績は10勝6敗、暫定王者ソン・ミンジョンは8勝7敗です。

「そう、だから対戦相手の戦績がどうであっても気を緩めることはなかったです。むしろ直前でパーキーが負傷して、試合が無くなることのほうが心配でしたね。これも“田舎あるある”じゃないけど、応援してくれる人たちの気持ちを考えたら――」

――というと?

「みんな田舎の人間だから、応援してくれる気持ちが熱いんです。『福山みたいな田舎で、こんなに頑張ってるヤツがおる』みたいな感じで、今回の試合もバナーでスポンサーさんも多く集まってくれましたし。福山から韓国まで応援に来てくれる人もいます。あと道場生にしてみれば、『会長が韓国で試合』といっても未知の世界なんですよ。だからみんな、僕の試合を楽しみにしてくれている。最近、道場のプロ選手も育ってきたし、新たに良い選手が入ってきています。彼らのための道を作ってあげたくて」

――福山から海外で戦える道を。

「……そんなこと考えるようになって、僕、落ち着いてきちゃいましたかね? まだ選手としてのギラギラした気持ちも持っているつもりなんですけど(苦笑)」

――いえ、それは年齢とキャリア、立場を考えたら必然かと思います。

「自分ももう明日が26戦目になります。最近になって、ようやく試合が楽しいというか、自分も納得いく試合ができるようになりました。明日の試合も、自分が納得のいく自分のスタイルを貫き、必ず結果を出します」

■ ROAD FC 26 計量結果

<ROAD FCフライ級王座統一戦/5分3R>
[正規王者]チョ・ナムジン:57.30キロ
[暫定王者]ソン・ミンジョン:57.45キロ

<ヘビー級/5分3R>
チェ・ムベ:111.0キロ
マイティ・モー:128キロ→再計量で124キロ

<ヘビー級/5分3R>
ミョン・ヒョンマン:110.2キロ
楠ジャイロ:103.2キロ

<フェザー級/5分3R>
ホン・ヨンギ:65.90キロ
ホー・ナンナン:65.90キロ

<ライト級/5分3R>
チェ・ジョンチャン:70.15キロ
佐々木信治:70.3キロ

<バンタム級/5分2R>
ハン・イムン:61.95キロ
イェ・ユーアン:61.0キロ

<ライト級/5分2R>
ジョン・ドゥジェ:70.1キロ
キム・スンヨン:70.45キロ

■ Young Guns 25 対戦カード

<フェザー級/5分2R>
タイロン・ヘンダーソン:65.65キロ
ソク・サンジュン:65.95キロ

<ウェルター級/5分2R>
ユン・チョル:77.1キロ
カリム・ボウララッシ:77.4キロ

<バンタム級/5分2R>
チェ・ムソン:61.6キロ
ジャン・デヨン:61.95キロ

<80キロ契約/5分2R>
桑原清:80.2キロ
ラ・インジェ:80.45キロ

<フェザー級/5分2R>
ヤン・ジェウン:65.55キロ
上野藤士:65.45キロ

<フライ級/5分2R>
キム・ミナム──
ジョン・グァンソク:57.5キロ

<バンタム級/5分2R>
ジャン・イクファン:61.9キロ
ファン・ドンユン:61.95キロ

<フェザー級/5分2R>
ジン・テホ:65.0キロ
ソ・ドンス:62.15キロ

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