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【VTJ07】中村大介×川名雄生、魅せろサブミッション&フィニッシュ>スクランブル&トップコントロール

Yuki Kawana【写真】7月に松本光史の持つ修斗環太平洋ウェルター級(※70.3キロ)王座に挑戦に分の良いドローだった川名。中村とどのような戦いをケージで魅せるか(C)MMAPLANET

13日(日)に浦安市舞浜のアンフィシアターで開催されるVTJ 7th。今大会のマッチメークの中で、これまでに実現しなかったカードという部分では中村大介×川名雄生のライト級戦に注目したい。

VTJはケージ&ユニファイドルールで世界に通用する選手を育てるというコンセプトだけでなく、既存のプロモーションでは実現しなかったカードが実現する場という一面もある。旗揚げ戦「VTJ 1st」のメインイベント=所英男×佐藤ルミナ、「VTJ 2nd」で実現した堀口恭司×石渡伸太郎の修斗×パンクラスの現役王者対決がそれだ。

今大会でも菅原雅顕×清水清隆の王者対決が組まれているが、元DEEP王者・中村と修斗を主戦場に戦う川名の一戦もVTJがなければ実現しなかったであろう興味深い顔合わせだ。

中村はDEEPを主戦場にPRIDE武士道やDREAMにも参戦したベテラン。スクランブル&トップキープの概念がないサブミッションを仕掛け続ける動きで強さを発揮し、ガードを下げた構えから繰り出すジャブや右ストレートなどフィニッシュ力に長けたスタイルで、国内ライト級の主要選手たちと鎬を削ってきた。

一方、川名はZSTで一度プロのリングを経験し、アマチュア修斗で実績を作り直して、2013年に再デビューした経歴を持つ。柔道ベースで組み技の強さを軸に、思い切りのいい打撃で再デビュー以降は6戦6勝と勝利を積み重ね、7月の修斗環太平洋ライト級チャンピオンシップでは王者・松本光史とどちらに転んでもおかしくない接戦を演じてみせた。

川名も中村同様にフィニッシュを意識したスタイルを持ち味とするため、立つ・寝かせるだけのスクランブルの攻防とは異なる動きで、展開の多い試合が予想される。その中で中村はよりサブミッションに、川名はトップキープにも重きを置いた動きをするため、試合の細部で違いも出てくるはずだ。

4月のTTFチャレンジでは、完全なトップキープ型の石川英司にドミネイトされた中村だが、足関節やアームロックなどで石川を体力的に消耗させた。この試合でもサブミッションを仕掛け続けて動き勝つことで活路を見出したい。川名としてもただ中村の動きを止めて抑え込むだけでなく、サブミッションの仕掛けを織り交ぜたトップキープが勝利への近道となるはずだ。

ケージ&ユニファイドルールでの試合はスクランブル&トップコントロールの強さが必須だ。その上で、この2人の対戦であれば、そこにサブミッションのアプローチとフィニッシュをミックスした、他の試合では見られない攻防に期待したい。

■ VTJ07 対戦カード

<フライ級/5分3R>
菅原雅顕(日本)
清水清隆(日本)

<フライ級/5分3R>
前田吉朗(日本)
征矢貴(日本)

<バンタム級/5分3R>
安藤達也(日本)
佐藤将光(日本)

<ライト級/5分3R>
中村大介(日本)
川名雄生(日本)

<フライ級/5分2R>
中村優作(日本)
グォン・サンス(韓国)

<バンタム級/5分2R>
竹中大地(日本)
ジョン・チョンイル(韓国)

<フェザー級/5分2R>
内藤太尊(日本)
ユン・ミンウク(韓国)

<ライト級/5分3R>
福本よう一(日本)
星野大介(日本)

<ライト級/5分2R>
三上譲治(日本)
木村孔明(日本)

■VTJ NEXT

<フライ級/3分3R>
水野陵(日本)
田村淳(日本)

<女子アトム級/3分3R>
玉田育子(日本)
浅倉カンナ(日本)

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