【OFC08】パキスタンのMMAファイター・アーマッドがウィラチャイを下す
【写真】流血に負けず、アグレッシブな攻めでウィラチャイを逆転したアーマッド(C)MMAPLANET
<フェザー級/5分3R>
バシール・アーマッド(パキスタン)
Def.3-0
シャノン・ウィラチャイ(タイ)
タイ人柔道家のウィラチャイとパキスタンのMMAファイター・アーマッドによる一戦。やや低いガードでサウスポーに構えるウィラチャイ。アーマッドは少し様子を見ながら一気にパンチで金網まで押し込む。金網を背にして組む展開となったウィラチャイだが、足をかけてテイクダウンに成功。ウィラチャイがインサイドガードから左ヒジを叩き込み、これでアーマッドが目の上をざっくりとカット。アーマッドが腕十字を狙い、ウィラチャイが腕を抜いて立ち上がったところで、アーマッドにドクターチェックが入る。
再開後、立ち上がったアーマッドが再びパンチで前進。金網を背にしたウィラチャイが足をかけてテイクダウンという序盤と同じ展開で、ウィラチャイがハーフガードで上になる。そのままトップキープしてパンチを落とすウィラチャイだったが、アーマッドも脇を差して体を起こして上のポジションを取り返すと、ウィラチャイの頭を金網まで押し込んでパンチを落とし続けた。
2R、アーマッドがパンチでラッシュを仕掛け、ウィラチャイがバランスを崩す。ハーフガードで上になったアーマッドはしっかり押さえ込みながら細かくパンチを落とし、両者の動きが止まったところでブレイクとなった。
スタンドに戻ると突っ込むアーマッドにウィラチャイが右フック。一旦、距離を取ったアーマッドはジャブとインロー、ウィラチャイは距離が詰まると首相撲からヒザ蹴りを突き刺す。アーマッドが右のロングフックを打つと、ウィラチャイは両手を広げて挑発。両者の蹴りが交錯し、アーマッドが尻餅をついて、すぐに立ち上がったところでラウンド終了となった。
3R、左フックから飛び込むアーマッド。ウィラチャイは右フックを合わせ、金網まで押し込まれてもアーマッドを突き放す。アーマッドは左のアウトローから右ストレート、ウィラチャイもローを返して右ストレートで飛び込む。お互いに見合う時間が長くなり、アーマッドがタイミングを見て右ミドル、ウィラチャイも左ミドルと右ハイを見せるが、手数は少ない。
パンチのプレッシャーをかけるウィラチャイに、アーマッドは右ミドルと左フック。残り1分30秒、ウィラチャイは左ストレートと左のヒザ蹴り、右アッパーから左ストレートで前に出る。終盤、ウィラチャイはノーガードでパンチを繰り出すが、アーマッドはそれに突き合わずにガードを上げてバックステップしながらパンチを返す。判定はアーマッドに軍配が上がった。