【Bellator94】タイマングロ&ベルト、プレリミも面白い!!
【写真】グアム系ファイターというと腕っぷしの強さを想像しがちだが、タイマングロは柔術とレスリングを熟知したファイターだ (C) MMAPLANET
28日(木・現地時間)、フロリダ州タンパのUSFサンドームでBellator MMA(94)が行われる。ベラトールMMAのプレリミは、UFCのような世界から選りすぐりのファイターがサバイバル戦を繰り広げている状況ではなく、本戦出場に直接関わってくる試合は一部で、それ以外は開催地のローカルファイターの出場が多い。
もちろん、チケットセールスを期待されての抜擢だが、カリフォルニアやニュージャージーのようなMMA所のイベントでは、プレリミに名の通ったファイターや、期待の新鋭の出場も多くなる。今大会=フロリダも、ココナッツクリークのATTやブラックジリアンを始め、マイアミ周辺にもフリースタイル・アカデミーやジ・アモーリーなど、有名ジムが点在している。
そんなフロリダでの大会だけあって、プレリミで興味深いカードが揃っている。まず、グアムのSpike22出身(所属)でATTやサンディエゴのアライアンスMMAでトレーニングを積む、ジョー・タイマングロがジョー・ブーブニスと対戦する一戦。タイマングロはベラトールとの契約を前に、自らの持つPXCフェザー級のベルトを返上、5月18日のPXCフィリピン大会では、日本人も含め彼の返上した王座の決定トーナメントがスタートする模様だ。
そんな日本の新しい才能が目指す場=PXCを卒業し、米国メジャーに挑戦するタイマングロの戦績は、17勝4敗1分け。4敗のなかには日本のDEEPで、北田俊亮に敗れた一戦も含まれている。当時、実力で明らかに上回る日本勢とも、経験値を上げるために果敢に挑戦した結果の敗戦だ。とはいっても、グアハン・トップチームから、ライバルのSpike22に移籍し、旧友アレックス・カストロとの対戦でグアム中を巻き込んだ一戦では5000人以上の観客を集めるなど、タイマングロは既に大舞台も経験済みだ。15勝8敗のショー・ブーブニスを相手に、北米でトップに駆け上がるための資金となる一戦に挑む。
この他、日本のDREAMで光岡映二に敗れたことで、評価が下がったブルーノ・カルバーリョにも注目したい。光岡戦後は、エドゥアルド・パチュなどそこそこの相手に二連勝中のカルバーリョは、フロリダのローカル・ヒーローといっても過言でないエジソン・ベルトと対戦する。
【写真】今から6年前、若き日のエジソン・ベルト。とはいっても現在でも29歳、老け込む年では決してない(C)MMAPLANET
ベルトの父は日本のプロレス=藤原組などに参戦経験もあり、UFC10に出場しているデュッセル・バットことデューセル・ベルト。バート・ベイル率いるシュートファイティング出身の父の影響もあり、足関節を巧みに使いこなす。兄弟・姉妹にWBC世界ウェルター級王者だったアンドレや、キャリア3勝1敗の女子MMAファイター=レヴェリナを持つ格闘一家だ。
通算戦績は16勝10敗のベルトだが、過去10戦でいえば4勝6敗。特にここ5戦は1勝4敗と負けが込んでおり、試合経験も年に一度程度に落ちている。打撃も切れ、関節技も得意としているベルトだが、ポジショニングとテイクダウンいう部分でカルバーリョに分があるだけに、簡単な試合とはなりそうにない。女子マッチ2試合を含め、Spikeの電波に乗らない試合でも、見所がある試合が増えているベラトールだ。
■Bellator MMA 94 主な対戦カード
<ライト級トーナメント決勝/5分3R>
サード・アワッド(米国)
デヴィッド・リッケルス(米国)
<ライトヘビー級T決勝/5分3R>
エマニュエル・ニュートン(米国)
ミハイル・ザイーツ(ロシア)
<ミドル級/5分3R>
トリー・ヒューストン(米国)
ルイス・メーロ(ブラジル)
<バンタム級/5分3R>
ホドリゴ・リマ(ブラジル)
ロニー・マン(英国)
<バンタム級/5分3R>
ショー・ブーブニス(米国)
ジョー・タイマングロ(米国)
<女子ストロー級/5分3R>
ヘザー・クラーク(米国)
フェリス・ヒーリング(米国)
<女子ストロー級/5分3R>
ジェシカ・アギラー(米国)
パトリシア・ヴィドニック(英国)
<ライト級/5分3R>
エジソン・ベルト(米国)
ブルーノ・カルバーリョ(ブラジル)
<ライト級/5分3R>
トニー・フリックランド(米国)
パトリック・セノーブル(米国)