【UFC FOX16】左ミドルとラバーガードでサンダースがロバートソンとの競り合い制す
<ウェルター級/5分3R>
ベン・サンダース(米国)
Def.2-1:29-28,29-28,28-29
ケニー・ロバートソン(米国)
サブミッション勝利が特徴的な両者。サンダースがサウスポーの構えから左ミドル、ロバートソンが右フックを放つ。サンダースは左ミドルハイ2連発からヒザ蹴りを見せるも、ロバートソンがダブルレッグでテイクダウンを奪う。サンダースはラバーガードからインディビジュアルカラー、オモプラッタへ移行する。しかし、サンダースは背中をつけてしまい腕を引きぬかれ試合はスタンドへ戻る。サンダースは左ミドルを引き続き入れ、ハイや前蹴りを見せる。ロバートソンが左フックから右フックをヒットするとサンダースの上体が乱れる。再び右フックを受けてケージ際まで下がったサンダースは左ミドルハイを連打し、一旦は息を整える。そのまま左ミドル、ヒザ蹴り、エルボーと形勢逆転のサンダースだったが、右フック一発でダウン。足関狙いを逃げられ、ミッションコントローウから三角絞めを狙ったところで初回が終わった。
2R、ロバートソンは右ロー、右ミドルを蹴りこみ左ジャブ3つ、そして右フックを入れる。パンチの打ち合いでは劣勢となるサンダースは、左ミドルや右負け蹴りで距離を取ろうとするも、左ローがロバートソンの急所に入り試合は一時中断する。再開後、左ハイを放つサンダースだが、左右のフックに劣勢は否めない。それでも左ストレートをヒットさせたサンダースは、懸命に右ジャブでロバートソンを突き放しにかかる。構わず距離をつめてフック系のパンチを見せるロバートソンも疲れが目立つ。そこに左ミドルを蹴り込むサンダースだったが、左フックから右クロスを受け後退。右ストレートを伸ばすサンダースが追い込まれ、ボディにヒザを突き上げるなど強さを発揮。ロバートソンは時間稼ぎのダブルレッグを見せた。
最終回、サンダースが左ミドルを放った際に、ヒザがボディに突き刺さり動きが止まったロバートソンが、走り込むようにダブルレッグを決める。サンダースは待っていたとばかりにラバーガードから三角に組みガードからエルボーへ。サンダースの胸元が真っ赤になるほど流血に追い込まれたロバートソンは、いってみれば左腕を入れられた三角クラッチ=ゾンビの前に頭を全く抜くことができない。残り20秒で三角絞めに移行したサンダースだが、頭を抜いたロバ―ソンがトップを取ったところで試合が終了した。結果はスプリットでサンダースが判定勝ちを手にした。