【WSOF02】草の根出身バンタム級対決モラエス×タイソン・ナム
【写真】重いローキックはエジソン・バルボーサ譲り。出入りはマーク・ヘンリーの下で磨いたマルロン・モラエス(C)GONGKAKUTOGI
23日(土・現地時間)、ニュージャージー州のレベルカジノで開催されるWSOFの旗揚げ第2弾。メインの元UFCファイターのヘビー級の一戦とは対照的に、セミはローカルでキャリアを積み重ねてきた者同士のバンタム級のマッチアップで、人材育成という同プロモーションの2つ目の顔を表したカードとなっている。
旗揚げ戦でミゲール・トーレスを破り、一気に注目されるようになったマルロン・モラエスが、昨年8月に修斗ブラジルのBOPE大会で現Bellator世界バンタム級王者ドゥドゥ・ダンタスを96秒でKOしているタイソン・ナムと対戦する。ナムはハワイのICON SPORTから、KOTC、そしてオレゴンのチーム・クエスト主催Sportfight、前述した修斗ブラジルと、キャリア16戦でメジャーといえる戦場は、デビュー直後にICONが共同開催したエリートXCぐらいのもの。
一方、モラエスも修斗ブラジルやDOJO combatなどブラジルの人材育成大会でキャリアを重ね、エジソン・バルボーサが所属するフロリダのジ・アーモリーに移籍するとフロリダのWEFやアトランティックシティのROCなどで戦ってきた。その後、荒い打撃の持ち主は、ヒカルド・アルメイダの下で柔術を、そして打撃をフランク・エドガーのコーチ=マーク・ヘンリーに指示することで、動きが変わった。
遠い距離では回転系の蹴りやサイドキックで距離を狂わせ、力んで前に出てきたところでカウンターのローやストレートを狙う。中間距離でもハイキックなど足技がハマり、ミゲールを翻弄し続けた。ナムもまたクロスでダンタスを倒しており、しっかりと相手の攻撃を見切ることができるファイターだ。ナムが前に出てペースを掴もうとするところで、モラエスが距離を取り、カウンターを狙うという試合展開も予想できるが、ナムの追い足がモラエスのサークリングを上回れば、試合は一気に乱打戦になる可能性もある。
【写真】至近距離での打撃戦も得意とするタイソン・ナン。追い足とモラエスの動きに惑わされないことが大切になる(C)PVT
クリス・ビールやジョー・マーフィなど無敗の新鋭が虎視眈々とトップを狙うWSOFのバンタム級戦線。その頂点をかけて戦う草の根対決、それがモラエスとナムの試合だ。気持ちが折れることはまず考えられない、激闘となりそうだ。
■WSOF 02 対戦カード
<ヘビー級/5分3R>
アンドレイ・オルロフスキー(ベラルーシ)
アンソニー・ジョンソン(米国)
<バンタム級/5分3R>
マルロン・モラエス(ブラジル)
タイソン・ナン(米国)
<ミドル級/5分3R>
デイブ・ブランチ(米国)
パウロ・フィリョ(ブラジル)
<ウェルター級/5分3R>
ジョシュ・バークマン(米国)
アーロン・シンプソン(米国)
<ライト級/5分3R>
ジェシアス・カバウカンチ(ブラジル)
ジャスティン・ゲーテ(米国)
<フェザー級/5分3R>
ウェイロン・ロー(米国)
キャメロン・ダラー(米国)
<フェザー級/5分3R>
リック・グレン(米国)
アレッシャンドリ・ピメンタウ(ブラジル)
<ウェルター級/5分3R>
クリス・マクレー(米国)
ダニーロ・ビルフォート(ブラジル)
<ウェルター級/5分3R>
イゴール・グレイシー(ブラジル)
リチャード・ペティシュノック(米国)
<ライト級/5分3R>
オジー・ドゥグルブゴフ(ロシア)
クリス・ウェード(米国)