【UFC158】ヴォルカーの猛攻耐えたコーテ、激戦制す
<ウェルター級/5分3R>
パトリック・コーテ(カナダ)
Def.3-0:29-28, 29-28, 29-28
ボビー・ヴォルカー(米国)
ヴォルカーの左に右を合せ、自らも左ジャブを伸ばすコーテ。コーテは右を受けた直後に、右からワンツーを打ち込むとヴォルカーが後退する。距離を取りなおしたヴォルガ―は組みついてクリンチ、コーテは体を入れ替えてケージに押し込んでいく。二転、三転と態勢を変える両者だが、コーテがヴォルカーを押し込む場面が多い。
コーテは自ら距離を取ると、右アッパーからコンスタントにワンツーを放っていく。ヴォルカーも左から右をヒットさせる。ローから右を伸ばしたコーテ、小手投げを見せるもすぐに立ち上がったヴォルカーがテイクダウンに成功する。コーテは腰を切って腕十字を仕掛けるも極めきれず細かいパンチを受ける。残り1分、コーテはガードからエルボーを放ち、フラワースイープでヴォルカーのバランスを崩すも返し切れず、そのまま初回が終了した。
2R序盤からパンチを交換すると、コーテのアッパーでヴォルカーの動きが一瞬止まる。そのヴォルカーは右ローを蹴り込むが、右を受けそうになる。右エルボーから左ストレートを伸ばしたコーテ。さらに左フックからロー、右ボディフックを攻勢に出る。組みついてケージにコーテを押し込んだヴォルカーだったが、ここも体を入れ替えられてしまう。
左右のフックを連続で打ち込みながら距離を取ったコーテは、続いて右アッパーをヒットさせる。ヴォルカーもワンツーで前に出るが、動きは遅くなっている。と、ヴォルカーはヒザ蹴りを2発突き上げる。スタミナ切れか、ここで打撃ではなく組みに行ったヴォルカーをコーテがケージに詰め、ボディフックを連打し距離を取りなおす。
しかし、前に出たところでヒザを受け、コートは眉間をカットしてかなりの流血に追い込まれる。と、払い腰を決めたヴォルカー。コーテはすぐに立ち上がると、パンチを受けながらもシングルレッグへ。ヴォルカーがスプロールしたところで2Rが終わる。最終回、足を止めてのパンチ合戦で打ち勝ったヴォルカー。コーテはたまらず組みついてケージにヴォルカーを押し込んでいく。試合がケージ中央に戻ると、コーテが下がるシーンが目立ってくる。ケージにヴォルカーを押し込んで時間の経過を持つコーテが、エルボーを打ち込んで離れる。
しかし、パンチの主導権はヴォルカーに。コーテは殴られては組みつくことが多くなる。その組合でもテイクダウンを許してしまったコーテは、鉄槌と右エルボーを顔面に受ける。立ち上がろうとしてもがぶられ、崩されてしまうコーテ。完全にスタミナが切れたコーテは、立ち上がっても力づくで、後方に押し倒される。トライアングルを潰し、クォーターバックからパンチを入れ続けるヴォルカー。再びダブルレッグで倒されたコーテは、腕十字の狙いを潰され、パウンドを受け続ける。
コーテは背中を伸ばし、肩をキャンバスにつけた状態でヴォルカーのパンチを顔面に受け続けながら試合終了を迎えた。結果、コーテは1&2Rの貯金が利いてジャッジ三者が29-28を付けるスコアで判定勝ちした。