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【UFN70】リョート、ヨエル・ロメロのTD→エルボーに散る

<ミドル級/5分5R>
ヨエル・ロメロ(キューバ/6位)
Def.3R1分38秒by TKO
リョート・マチダ(ブラジル/4位)

キューバ系ロメロのホームと思いきや、リョートへの声援がロメロに向けられたソレを圧倒する。サウスポー同士の態勢はリョートの牽制の左ハイでスタート。と同時に、館内に大きなマチダ・チャントが沸き起こる。腹を突き出したリョートの構え、重心は低いがクラウチングのロメロ。リョートが右ミドルを入れる。ロメロも右ロー&右ミドルを見せる。リョートは引き続き足を使い、左ローを放つ。ロメロもすぐに組まず、打撃戦に応じるなかで左ミドルを受ける。ロメロの左フックをスレスレで角度をつけてかわしたリョートは、右フックにカウンターを狙うがクリーンヒットしない。ロメロの右フックで大きくバランスを崩したリョートが、両手を広げて問題ないとアピールする。主導権争いが続いた初回、左ヒザを入れたリョートは肩の辺りに汗が目立ってきた。

2R、リョートの左にロメロも左を打ち返す、勢いで上回るのはロメロか。リョートは右ローを距離を測りながら入れる。周り続けるリョートは左を伸ばすが、ロメロもすぐにパンチを返す。一瞬のオーソからサウスポーに戻したリョートはケージの前を移動し続け、距離が縮まるとロメロが首相撲から飛びあがるようにヒザを狙い、そのままテイクダウンに移行しようとしたのか、大きく姿勢を屈める。すぐに間合いを取ったリョートは左ストレートを被弾、さらにワンツーを顔面に受ける。距離が縮まると、後からでてくるロメロの左フックがリョートを捉える。残り40秒、勢いがつき過ぎたロメロがバランスを崩し、リョートは左ローから右ミドルを決める。と、ラウンド終了間際にケージに向かって走り込み、金網を蹴って勢いをつけたロメロの左フックがリョートを襲った。

3R開始早々、ロメロが右をヒットさせる。リョートは左ローから左の突きを出そうとして踏み留まる。続く左ストレートをかわしたロメロ、よく攻撃が見えている。カウンターファイターのリョートは、より待たれると厳しい。と、一瞬の接近戦でニータップを決めたロメロが、ハーフガードのリョートに右のエルボーを連打する。すぐに意識が飛んだような眼の色になったリョートを見て、レフェリーが試合を止めた。

神への感謝の言葉を興奮気味に英語で語ったロメロは、試合については通訳を通じて「リョートを尊敬している。彼はそういうファイターなんだ。決められた相手と戦う」と語った。

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