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【UFC187】3Rの消極策が裏目に。ホールがナタウにスプリット判定で星落とす

<ミドル級/5分3R>
ハファエル・ナタウ(ブラジル)
Def.2-1:29-28,29-28,28-29
ユライア・ホール(米国)

試合開始直後ナタウの右ローがホールの急所に入り、いきなり試合が中断してしまう。再開後、右ロー入れたナタウのワンツーを回ってかわしたホールは、跳び後ろ回し蹴りへ。構えを変えてローを続けるナタウに対し、ホールが右ハイ。ブロックしたナタウの右ストレートをかわす。ホールは前蹴りで距離を測り、左ロー&左ミドルのコンビネーションを見せる。ナタウの組みを徹底してかわし、打撃には蹴りも踏まえてカウンターを狙うホール。

前に出てくるナタウにスピニングバックキックをボディに入れたホールがプレッシャーを強める。残り30秒、右ハイを被弾しそうになったナタウがシングルからドライブ、ダブルレッグで一瞬尻餅をつかせる。すぐに立ち上がったホールのバックをナタウが取ったところで初回が終了した。

2R、ホールのスピードが上がり左ジャブから右ハイ、ナタウは自分の距離で戦えず組みに行けない。自然、パンチの振りが大きくなったナタウだったが、ホールが前掛かりになり、重心が高くなったところでダブルレッグ一閃。一瞬にしてテイクダウンに成功する。ナタウはエルボーを入れ、ハーフへ。起き上がろうとしたホールのバックに回り込む。残り90秒で胸を合わせたホールが左ハイを繰り出す。両者、肩に汗が開き動きにも疲れが感じられるなか、ホールが組みついていく。と、腰をコントロールしてスラムからテイクダウンに成功する。すぐに立ち上がったサッポのバックを取り、後方へ投げを試みたホールは見事に印象点も稼ぎ、試合を優位に進めることに成功した。

最終回、両者が間合いを測るなかホールのヒザ蹴りが決まる。ホールのハイキックと、ナタウのテイクダウンの仕掛けのタイミングが重なり、頭を軽く蹴られつつナタウが組みつきに。いなしたユライアは軽くジャンプしながら、ローとハイキック。WTF空手MMAあるいはITFテコンドーMMAのような戦い方のホール。ナタウのテイクダウンだけ警戒し、あとは足を使って距離をキープ、ついにはブーイングを浴びスプリット判定負け。負けはないかと思われたホールだが、3Rの姿勢が足を引っ張ったことは確かだろう。

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