【ONE27】タイナネス、2年ぶりのONE参戦でハミトフに完勝
<ライト級/5分3R>
ローウェン・タイナネス(米国)
Def.3-0
クアット・ハミトフ(カザフスタン)
サウスポーのハミトフに対して、タイナネスは右ストレートのプレッシャーをかけていく。ハミトフはタックルに入ろうとするが、距離が遠く簡単に切られてしまう。ジャブとインローで前に出ていくタイナネス。ハミトフは構えをスイッチし、タイナネスのローをキャッチしてテイクダウンを狙うも、タイナネスは倒れない。見合う時間が長い両者にレフェリーが注意を与える。
再開後、タイナネスはジャブを顔面とボディに打ち分け、右ローと右フック。ダブルレッグでテイクダウンするハミトフだが、タイナネスはケージに身体を預けて立ち上がる。試合がスタンドに戻るとタイナネスはインローと右ストレートでプレッシャーをかけ、ハミトフのタックルを切るとサッカーボールキック。タイナネスが前に出て、ハミトフが下がりながらパンチを返してタックルを狙うという展開のラウンドとなった。
2R、1Rから一転、タイナネスが右ストレートからダブルレッグに入ってハミトフをクリーンテイクダウンする。ハミトフは首を抱えて後方に返そうとするが、タイナネスはハミトフの両足をたたんでマウントポジションを奪う。ここはハミトフもすぐに身体を反転させて立ち上がって正対、試合はスタンドの攻防に戻る。しっかり距離を取りながらローで削るタイナネス。ハミトフはダブルレッグから後ろに回り込んでスープレックスを試みるが、タイナネスは倒れない。
組みつくハミトフの顔を突き離したタイナネス、ハミトフのタックルにヒザ蹴りを合わせる。構わず組みつくハミトフだったが、ケージを背にするタイナネスを倒せない。逆にタイナネスは右ストレートを当ててダブルレッグへ。ハミトフのギロチンを外すと、ハーフガードからパンチとヒジを落とす。身体を起こして立ち上がったハミトフが再びギロチンを狙う。しかしタイナネスの頭がすっぽ抜け、最後はタイナネスがトップポジションに収まり、ラウンド終了となった。
3R、オーソドックスに構えるハミトフ。タイナネスはインローを蹴って飛びヒザ蹴り、ハミトフもそこに右フックを狙う。打撃の攻防からダブルレッグに入るタイナネス、ハミトフはしっかりと頭をがぶってコントロールする。続くスタンドの攻防ではハミトフが右フックを強振し、そのままパンチで襲いかかる。タイナネスがタックルを合わせると、ハミトフは前転して膝十字へ。タイナネスはトップポジションをキープし、亀になるハミトフにパンチをまとめる。
何とか立ち上がろうとするハミトフだが、すぐにタイナネスがダブルレッグで寝かせ、残り1分を切ったところでバックポジションを奪う。タイナネスがハミトフの首の後ろから左腕を回して、ハミトフの右腕を顔の前でロック。そのまま動きを固めて鉄槌を落とす。終了直前、このポジションから脱出したハミトフがダブルレッグに入るが、そこで試合終了となる。
スタンドだけでなくテイクダウン・グラウンドの攻防でも優位に立ち続けたタイナネスが約2年ぶりのONE参戦で完勝した。