【UFN66】ドリームマッチを制したのはエドガー。ユライアをフルマーク判定で下す
<フェザー級/5分5R>
フランク・エドガー(米国/2位)
Def.3-0:50-45,50-45,50-45
ユライア・フェイバー(米国/※3位)
左ローを見せたユライア、エドガーは小刻みのステップを踏み最初のテイクダウン狙いをカットする。ユライアは大きな動きで右オーバーハンドを狙うも、これは当たらない。続く左ジャブが、エドガーの前進に合わせてヒットする。エドガーはショートの連打から前に出る。ユライアは左を打ち返すが、ヒザは空振りに。左を突き出しながら前に出てきたユライアを、角度を変えるような小さな動きでかわしたエドガーが、残り2分で組みついてバックコントロールへ。自ら離れたエドガーはローを被弾し、右ローを返す。左の相打ちから、右ストレートを入れたエドガーが右フックを放つ。一進一退の攻防は大きな差を生むことなく初回が終了した。
2R、ユライアは左ハイ、続くヒザを顔面に届かせると、後ろ回し蹴りに出たエドガーのバックに回り込む。すぐに離れた両者、ユライアがローをキャッチするがエドガーが足を引き抜き、右ストレートを伸ばす。ワンツーから右ハイを見せたエドガーは、左ジャブに右ストレートを返す。左ボディフックを入れたユライアが左フック。エドガーは右フックをヒットして、スッと距離を取り直す。ユライアは右フック、エドガーも右を返すと右ストレートを顔面に打ち込む。右ローを受けたユライアがショートの連打から前に出るが、エドガーは左を返す。
頭を振り、フェイクを続ける両者。ユライアは時折りサウスポーにスイッチするが、主にオーソに構える。残り10秒で左ストレートからワンツーを放ったエドガー。このラウンドも互角だった。
3R、距離を詰めた右ローを入れたエドガーが、右ストレートを伸ばす。素早いステップを踏み続ける両者、互いにパンチを当てるのが難しい状況でユライアがボディを入れ、フックを顔面に放つ。すぐに右を打ち返したエドガーがアッパーを放つ。と、2分を経過したところでテイクダウンに成功し、ユライアのギロチンを防ぎ一瞬だがサイドを取る。ユライアの立ち上がり際にバックを取り、後方に投げたエドガーがバックコントロールを続ける。
立ち上がったユライアに対し、エドガーは後方からヒザを突きあげて、胸を合わしてテイクダウンへ。首を抱えたユライアが後方回転も、下になってしまう。一瞬のマウントからスクランブルの攻防となり、両者が離れる。残り30秒、エドガーが左を伸ばす。蹴りを2度見せたエドガー、このラウンドは初めて明確な差がつきエドガーのラウンドとなった。
4R、素早い左ジャブをトリプルで見せたエドガーは、左ミドルを繰り出す。ユライアも蹴りを見せるが、蹴り終わりに左フックを受けてしまう。右ボディストレートを入れたユライア、攻撃を受けると即前に出るエドガーが後ろ回し蹴り。エドガーはジャブから前蹴りで間合い測り、右ローを蹴っていく。キャッチしてもテイクダウンにつなげないユライアは、一瞬の接近戦でヒザを突き上げたが、直後に左を貰う。テイクダウンのフェイクを見せたユライア、肩に汗が目立つ。と、エドガーが完璧なニータップでテイクダウンに成功する。
背中を預けて立ち上がったユライアに右フックを後方から2発入れたエドガー。ユライアは胸を合わせて離れる。ユライアが左をヒット、エドガーが接近戦でショートのワンツーを放つ。最後に左ジャブを打ち込んだユライアだが、クリーンテイクダウンを奪われこのラウンドも失った。
最終回、両者素早い左ジャブを見せる。ユライアの左フックをダッキングでかわしたエドガーは、左ハイ。ユライアも右ミドルを返すが、両者とも当たりは浅い。エドガーの左ストレートをかわしたユライア、しかし直後に左アッパーを被弾する。ユライアのパンチに合わせて組み付いたエドガーは、前方に崩しながらバックへ。このままダブルレッグでテイクダウンを決める。ユライアはすぐに立ち上がるが、ポイント的に不利な状態に。
ユライアがワンツーから右アッパーを繰り出すが、やや距離が遠い。続く右オーバーハンドは当たりが良かったものの、ダウンを奪うには程遠い。直後にスリップし尻餅をついたエドガーがすぐに立ち上がる。残り1分、エドガーは左のダブルから右アッパー。ユライアも右フックを狙う。ユライアは右ハイ、エドガーは後ろ回し蹴り。どちらも空を切り、25分の戦いが終了した。
1Rと2Rは差がなく、どちらが取ったかはジャッジのみが知るところ。対して3Rから最終回まではエドガーがテイクダウンを奪っている。ダメージを与えるような打撃がなかっただけに、エドガー勝利が妥当だが、果たして……。ジャッジの裁定はフルマークでエドガーに。「勝ったと思ったけど、ユライアはタフだった。ダナはここにいないけど、またタイトルに挑戦したい」と語ったエドガーは、マーク・ヘンリー&ヒカルド・アルメイダと勝利を喜んだ。