【UFN66】淡々とムサシがフィリッポウを完封
<ミドル級/5分3R>
ゲガール・ムサシ(オランダ/7位)
Def.3-0:30-27,30-27,30-27
コスタ・フィリッポウ(キプロス/12位)
左ジャブから右ローを繰り出すムサシに対し、フィリッポウが右と左のフックを繰り出す。フィリッポウの右フックにテイクダウンを合わせたムサシが、そのままサイドへ。ハーフに戻させたように見えたムサシは鉄槌を落とす。勢いのある右のパウンドを落としたムサシはクローズドに戻されても、左から右と勢いのあるパンチを続ける。左エルボーを入れ、肩固めに入ったムサシ。フィリッポウが腕を伸ばして防ぐと、ディープハーフにもエルボーを頭部に入れ潰していく。潜られそうになっても左のパウンドを入れて背中マットにつかせたムサシは、再び狙った肩固めこそ極めきれなかったが完全に初回を取った。
2Rもあっさりとテイクダウンを許したフィリッポウだったが、この局面ではスタンドに戻り逆にテイクダウンを狙う。ムサシはこれを防いで左ジャブを入れると、左ローを蹴りこむ。続いて右ストレートをヒットしたムサシだが、ローが急所に入り試合が中断する。再開後、すぐにダブルレッグを決めたムサシがパスからサイドに回り込む。アームロック狙いから上四方で抑えるムサシは、逆側のサイドに回り込む。フィリッポウが足を一本戻しても初回同様にエルボー&パンチを落とすムサシ。フィリッポウは潜ろうとするエルボーを頭部に落とされ、そのままガードを強いられた。
最終回、ムサシは左ジャブを入れ、左ローへ。フィリッポウが右ローを返し、左フックを繰り出す。スタンドの打撃戦が続くが、1分半が経過したところでムサシがテイクダウンを決める。このままムサシが試合をコントロールし、フィリッポウは立ち上がることができない。残り試合時間が90秒となり、ムサシはパスを狙いながらパンチを入れる。さらにエルボーを落とす。フィリッポウは防御に徹しガードを取り続ける。最後の最後にマウントを取りかけたムサシが、フルマークで判定勝ち。ファイト同様に淡々と勝ち名乗りを受けた。「スタンドはKOパンチを持っている。寝技では僕にアドバンテージがある。スマートに戦ったよ」と、勝利のコメントも淡々と語るムサシだった。