【UFC156】手数と精神力の勝負はヴァリフラッグに凱歌
<ライト級/5分3R>
アイザック・ヴァリフラッグ(米国)
Def.2-1:29-28, 28-29,29-28
イーブス・エドワーズ(米国)
一回り体に厚みがあるヴァリフラッグが前に出るも、エドワーズも右ジャブから左を伸ばし、さらにアッパーにつなげる。右に回りながら、ヴァリフラッグのアウトサイドからアッパーを入れるエドワーズだが、正面に立つとヴァリフラッグのパンチを受ける。組みついたエドワーズ、オクタンゴン中央で突き放して右ハイを見せる。
エドワーズの左ローでバランスを崩したヴァリフラッグは、すぐに立ち上がって右から左を振るい前に出続ける。スーパーマンパンチから組みついたヴァリフラッグはエルボーを繰り出す。左ミドルで動きが止ったヴァリフラッグは、パンチの追い打ちを受けながら蹴り足をキャッチしてエドワーズをドライブ。態勢を入れ替えながら距離を取ったエドワーズが、左ハイを打ち込み、アッパーへ。ヴァリフラッグも右フックから右ボディを打ち込んで初回が終了した。
2R、ケージにエドワーズを押し込んだヴァリフラッグは、距離が出来ても左から右を伸ばすと、頭を固定しボディから、重みが伝わってくるフックを連打する。前蹴りを突き上げ、右アッパーから左フックを打ち込んだエドワーズは、ヒザをボディに受け金網に押し込まれる。
態勢を入れかえ、シングルから足を振り上げてテイクダウンを奪うと、エドワーズはパスに成功する。下からエルボーを放つヴァリフラッグからマウントを奪取したエドワーズが、バランスをキープしてバックに回り込む。金網を背にしバックマウントからリアネイキドチョークを仕掛けるエドワーズ。手首を掴んだヴァリフラッグは、ラウンド終了まで凌ぎ続けた。
最終回、右ストレートを打ち込むヴァリフラッグだが、ガードの甘さを突かれ逆にパンチを被弾する。疲れが出てきたようなエドワーズは、ヴァリフラッグの右アッパーをスウェイでかわすとボディへヒザを突き上げる。こねるようなパンチを放り込むヴァリフラッグは、ケージにエドワーズを押し込み、削っていく。ワンツーを振るいながら前に出続けるヴァリフラッグは、エドワーズのシングルレッグを切ると、明らかにスタミナを失くしたエドワーズに打撃戦を仕掛ける。右ボディフックがヒットしたヴァリフラッグは、右エルボーから右フックと手数で負けない。残り30秒を切ってもストレートをイーブスに打ち込む。最後まで決定打はなかったが、手数と精神力の勝負は最終ラウンド終了まで続いた。結果は、スプリットでヴァリフラッグに凱歌が挙がった。