この星の格闘技を追いかける

【on this day in】4月27日──2013年

27 04 13【写真】ジャダンバ・ナラントンガラグの教え子のダナー。ONE世界フェザー級王者のトンガーも昨年8月以降、試合がない (C)MMAPLANET

Legend Fighting Championship 11
@マレーシア・クアラルンプール、ジンウー・スタジアム
「自分の間抜け具合に怒りが頂点に達した。昨日の話だ。UFCの速報を終え、パンクラスが行われているディファ有明に車を飛ばした。家を出たのがイベント開始時間、首都高三号線は順調に流れているはずだったのに、渋谷の辺りで乗用車とトラックが事故ったおかげで少し渋滞し、到着は第4試合の最中だった。スマホでデザリングできるコトが分かり、パンクラスも3R戦は速報しようという腹積もりだった。が、なんと昨日、某所でInvicta FCを視聴し速報したのだが、そこにACアダプターを忘れ、電源が取れない。しかも、バッテリーはTTFC04で使い果たしており、村山×ロバーツ戦の途中でPCの画面は真っ黒になってしまった……。己の頭の悪さに振り上げた拳をぶつける場もない……。インタビュー形式の報じ方にしようと気持ちを入れ替えつつ、試合をバルコニーから眺めていた。ネオブラが始まると、観客席はガラガラになり、メディアも退散する。でも、試合は続く。TTFCがあり、DEEPがあり、ZST、修斗、パンクラスの大会が4月の東京で開催された。1週間以内にREAL、プロ修斗がある。2年前の今日、Legend FCの第4試合で、激闘と表現するに相応しい試合でキャリア3連勝を飾ったバットゲレル・ダナーは当時22歳だったと思う。スタンド、テイクダウン、寝技、全ての局面で気持ちが全面に出た若い選手、日本なら3カ月後には次の試合が組まれるだろう。彼はその後、去年の3月に中国で1試合戦ったのみ。モンゴルにはMMAが根付いていない。MMAが急激に普及するアジアにあっても、わざわざ、草原の国の若手選手に声を掛けるプロモーションは皆無だ──。俺ら、いや自分はもっと気張らなアカン。しょうもないミスで、試合を報じる機会をみすみす逃すのも贅沢病だ。あれだけ才気があっても、世に出られない選手がいることを肝に銘じ、気持ちを新たにMMAと向かい合いたい」

on this day in──記者生活20年を終えた当サイト主管・髙島学がいわゆる、今日、何が起こったのか的に過去を振り返るコラム。自ら足を運んだ取材、アンカーとして執筆したレポートから思い出のワンシーンを抜粋してお届けします。

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