【Bellator136】激闘の果てにベルトランがマジョリティ判定でロジャースを下す
<ミドル級/5分3R>
ジョーイ・ベルトラン(米国)
Def.2-0:29-27,29-28,28-28
ブライアン・ロジャース(米国)
ミドル級に落としたベルトランはローを受けても落ち着いて左ジャブを伸ばす。ロジャースは右ローを続け、振りの大きな右を見せる。続いてローと動きを散らすロジャースは、パンチに距離を取ったベルトランに対し、踏み込んで左ミドルを決める。ベルトランも左ジャブから右を狙うが、ロジャースは下がらずローからパンチをつなげる。ローを織り交ぜ、ボディから顔面にパンチを入れ攻勢に出たロジャースはワンツーで距離を詰めてヒザ蹴りをボディに突き上げる。
一瞬、動きが止まったベルトランが右を返すも、ロジャースはアッパーから前に出て勢いは止められない。さらに左ミドルから右フックを入れたロジャースは、残り30秒でテイクダウン狙いへ。ベルトランがこれを切ってエルボーを見せたが、初回はロジャースのモノとなった。
2R、セコンドから「終わらせろ」という指示を受けたロジャースが、右ロー。ベルトランのジャブにも右ボディフック、前に出てワンツーから飛びヒザ、着地して右フックを振るう。ベルトランも飛び込んで鉄槌を狙うなど、手数が増える。ロジャースはワンツーから首相撲、ヒザ蹴り。右フックで下がったベルトランにアッパーを狙う。これは空振りになり、目が入ったとロジャースがアピールして試合が中断する。やや時間を置いて、試合が再開されるとロジャースが前に出て連打を見せる。
ベルトランが下がらず前へ出てハイキックからロー、さらにパンチも繰り出したがロジャースの右を被弾する。ロジャースは右フックをヒットさせて、ベルトランをケージに追い込むとテイクダウン狙いへ。ベルトランが切ってエルボー、ケージ中央での打ち合いは右からベルトランをケージに押し込んだロジャースに分がある。ここでエルボーの連打をロジャースが見せるが、ベルトランは前に出て右フック。この一発で動きの止まったロジャースにラッシュを掛ける。
ケージ際で止まったロジャースにフック、アッパー、飛びこんでエルボーを入れたベルトラン。ついに右ストレートを顔面に撃ち抜かれたロジャースが、キャンバスに手をついてヒザ蹴りを防ぐだけに。そんなロジャースにパンチを打ち続けたベルトランが逆転でラウンドを取った。
最終回、ベルトランの左ローが急所に入り、勿体ない中断に。息を整えたロジャースが、左ジャブから右を伸ばす。ベルトランも右ストレート、足を使ってローを入れる。ここでロジャースの左がヒットし、ベルトランの動きが一瞬止まる。「カモン、レッツゴー」と言葉にしたベルトランは乱打戦に応えて、前に出る。間合いを外したロジャースが再びエンジンにスイッチを入れ前に出るが、ベルトランも左フックを返す。ロジャースのワンツーに左を返したベルトランが、ジャブを連続で当てる。
ロジャースは右フックで前に。ベルトランが右を返す。ロジャースの前進にヒザを3発入れたベルトランだったが、右エルボーと左ミドルを受ける。ベルトランが右ボディを返しテイクダウン狙いを切る。ロジャースが空振りするとバランスを崩すなど、ギリギリの精神戦のなかでベルトランの右フックがヒットする。残り10秒もパンチから左ハイを見せたベルトラン。ここで試合終了の合図が鳴ると、精根尽き果てたようにロジャースはマットに座り込んでしまった。
激闘の果てに告げられたジャッジの裁定は29-27、29-28、28-28とポイントに差が出た結果のマジョリティ判定でベルトランが勝利を手にした。