【Bellator136】アワッドが僅差の3Rを揃え、フルマークの判定勝利
<ライト級/5分3R>
サヤッド・アワッド(米国)
Def.3-0:30-27, 30-27, 30-27
ロブ・シンクレア(英国)
アワッドのジャブからの前進にシンクレアが右ショートアッパーを見せる。シンクレアは右オーバーハンド、さらに右ローと待ちの姿勢のアワッドをリードする。ジリジリと前に出たアワッドは左ロー、ケージを背負ったシンクレアに左ハイを繰り出す。ケージ中央に戻り、アワッドの右ローにシンクレアが右を合わせ姿勢を乱させる。すぐに立ち上がったアワッドは再びプレッシャーを与えるが、シンクレアが誘い込んでいる風でもある。サワッドのロングフックに対し、シンクレアがショートの連打。ともにクリーンヒットはない。終了間際にアワッドが組んでケージにシンクレアを押し込んだところで初回が終わった。
2R、シンクレアが右ローをまず入れる。サワッドの左ハイをブロックし、再度ローを蹴り込むシンクレア。サワッドは左ジャブを伸ばすが、決して自分の距離というわけではない。飛び込んだシンクレアが左右フックを入れ、スッと離れる。左に回るシンクレアにアワッドの右フックがヒット。続いて左ミドルでシンクレアの動きが落ちる。組んできたシンクレアにヒザを2発入れたアワッドがアナコンダチョークへ。
ケージを蹴って後転し、頭を引き抜いたシンクレアがサイドを奪取する。アワッドは強引な三角を狙うも、シンクレアがサイドをキープ。アワッドが正対しようと動く。シンクレアがバックを窺うが、腕をはがしたアワッドが距離を取り直すことに成功する。スタンドに戻った両者、シンクレアが右フックを入れると、左ミドルにテイクダウンを合わせ、バックへ。アワッドがエルボーを後方に放ち、ラウンド終了となった。
最終回、アワッドは左ジャブからボディ、シンクレアが前に出てくると左ミドルを狙う。シンクレアは右をヒット、笑顔を見せたアワッド──効いているか。直後の連打は距離を取られたアワッドが、逆にローを受ける。間合いを外し、ケージ中央に移動したアワッドだったが、ここでもシンクレアが左フックをヒットさせる。
残り90秒、距離が近づいてなお慎重な両者。アワッドが左ジャブ、足を使うシンクレアの左フックは空振りに。ここに来てアワッドのローが急所に入り、試合が中断。再開後、組み合った両者、シンクレアがケージにアワッドを落ち込む。離れたアワッドが逆に組んでシンクレアを崩すと、引き込みにパンチを連続で入れ試合を締めくくった。
最後に引き込んでしまったシンクレアは、フルマークの判定負けとなり、カリフォルニア在住のアワッドに大きな声援が送られた。