【Awards】レベルアップ顕著、ASIAN MMAベスト2~5位
【写真】韓国MMA界では派手な打撃戦は恒例だが、スリリングなテイクダウンの攻防が見られた現代MMAに則した鍔迫り合いが見られたのはナム・ウィチョルとヴィシール・コロッサの一戦だった。
2012年下半期MMAPLANET Awards、第19弾は再びベストファイト部門に戻り、ASIAN MMA2位から5位までの4試合をお届けしたい。
日本のマット界と等身大でリンクするアジアのベストファイトは、そのレベルアップを顕著に表す試合が並ぶこととなった。
Photo by MMAPLANET
<ベストファイトASIA第2位>
11月23日@RFC10
<RFCライト級王座決定T準決勝/5分×3R>
ナム・ウィチョル×ヴィシール・コロッサ
1年前はただのキックボクサーだったコロッサが、がぶってヒザ有りのMMAルールで類まれな強さを発揮するようになった。対するナム・ウィチョルはLFCでナラントンガラグと真っ向から殴り合った強さと、ここぞという場面での渾身のテイクダウンで激戦を制した。
<ベストファイトASIA第3位>
11月17日@PXC34
<フェザー級/5分×3R>
ダスティン・キムラ×ガイ・デルモ
ハワイ育ちの2人がフィリピンで激突した。そのハワイMMA界期待のキムラと、MMAファイターとしては日本で成長したガイ。まずはテイクダウンに成功するなど攻勢に出たガイだったが、打撃戦でボディを効かされ最後はTKO負けに。キムラはUFCデビューを決めている。
<ベストファイトASIA同率3位>
10月6日@OFC06
<OFC世界バンタム級選手権試合/5分×5R>
キム・スーチョル×レアンドロ・イッサ
前年9月のOFC旗揚げ戦でイッサが勝利した一戦が、世界戦として再度組まれた。完全に噛ませ犬だったキム・スーチョルだが、シンガポール在住の黒帯ブラジリアンに対し簡単にテイクダウンを許さない。そして2R開始早々のクロスでTKO勝ちすると、会場は静まり返った。
<ベストファイトASIA第 5位>
10月6日@OFC06
<バンタム級/5分×3R>
ケビン・ベリンゴン×ユサップ・サーデュラエフ
OFCで今成正和のヒールで秒殺されたベリンゴンと、日本のDREAMで所英男を――アクシデント的だが――テイクダウンで失神させているユサップ。そんなユサップの投げを潰してトップを奪取したベリンゴンが、パウンドでTKO勝ち。フィリピン勢のフィジカルの強さを示した。