【Invicta FC04】カルダーウッド、見事なMMAムエタイを披露
<女子ストロー級/5分3R>
ジョアンヌ・カルダーウッド(英国)
Def.3-0:30-27,30-27,30-26
リヴィア・フォンプレテンベルグ(オーストリア)
長身のカルダーウッドが前蹴り、左ハイキックを見せる。距離を取ったフォンプレテンベルグは右フックを振るいながら前に出る。カルダーウッドの右ストレートに対して、組みついたフォンプレテンベルグがケージに押し込むが、自ら距離を取る。左ハイを伸ばしたカルダーウッド、左ジャブで距離を測りフォンプレテンベルグが前に出てくるところでカウンター、さらに首相撲からボディへのヒザ蹴りを連打する。
右ストレートから左フック、さらに首相撲からヒザ蹴りを効かせたカルダーウッド、やや動きの鈍ったフォンプレテンベルグが、組んでケージへ押し込む。体を入れ替え、首相撲からヒザ、エルボー、再びニーと攻勢のカルダーウッド、フォンプレテンベルグの劣勢が続く。首を抱えに来たフォンプレテンベルグのバックから胸を合せ、カルダーウッドがダブルレッグに移行してテイクダウンに成功したところで初回が終了した。
2R、フォンプレテンベルグの右フックに左を入れ、初回と同じようにヒザで攻めるカルダーウッド。自らテンカオで飛び込んで組みつくと、ケージ際でヒジ、ヒザを放つ。フォンプレテンベルグのも右をダブルで放ち、組みついてケージにカルダーウッドを押し込むも、ここでも距離ができるとボディへのヒザからヒジを受けてしまう。
カルダーウッドはダブルレッグダイブからバックに回り込み、胸を合わされるとエルボーを放って距離を取るなど、見事なMMAムエタイを見せる。フォンプレテンベルグの右フックに対し、右アッパー、右ストレート、さらに左と距離ができてもカルダーウッドが有利に試合を進める。フォンプレテンベルグはシングルで組みつくが、ここでもカルダーウッドがエルボーを決め、離れようとしたところで、パンチで追い打ちをかける。
左フック、右アッパー、ボクシングで優勢のカルダーウッドは、フォンプレテンベルグをケージに押し込んでパンチの連打から、ヒザを連続で突き上げるなど、2Rも圧倒した。
最終回、左から右を見せたフォンプレテンベルグにアウトサイド・エルボーと男子の試合でも見られない技を見せたカルダーウッドは、足払いで姿勢を崩しヒザを狙うが、グラウンドの相手の顔面への攻撃は自重する。
起き上がっても、前に出られなくなったフォンプレテンベルグを追いかけたカルダーウッドは左の前蹴りで顔面を射抜き、ボディへの前蹴りで尻餅をつかせる。その後も跳びヒザ、首相撲からのヒザとエルボーと猛攻を続けるカルダーウッド。フォンプレテンベルグは反撃の糸口すら見つけることはできないが、試合を諦めることなく立ち続ける。
残り90秒、足払いでフォンプレテンベルグを転がしたカルダーウッドは、スタンドで立ち上がるのを待ち受け左の前蹴りを再び顔面へ。下がる一方のフォンプレテンベルグに前蹴りとヒザ、左ミドルと一方的に攻め続けるカルダーウッドは、最後はパンチも織り交ぜて試合を締めくくった、結果、判定は当然のように3-0 でカルダーウッドがモノにし、スコットランドの国旗を纏って勝利の喜びをセコンド陣と分け合った。