【URCC22】プレセデスがミドル級王座奪取も――厳しい内容
<ミドル級(180ポンド)選手権試合/10分2R+5分×1R>
[挑戦者]ホドリゴ・プレセデス(ブラジル)
Def.3-0
[王者]フロリアン・サレナス(フィリピン)
プーケット・トップチーム所属のホドリゴの挑戦を受けるサレナス。ホドリゴは前蹴りを見せ、テイクダウンの機会を伺う。ローから右フックを見せたホドリゴに組みついたサレナスが、コーナーに押し込む。ボディへのヒザを繰り返すサレナス、コーナー際の攻防が続く。コーナーを背にしたホドリゴが逆にテイクダウンを奪う。ホドリゴはパウンドからパスを狙うが、サレナスも足を越させない。
頭を胸につけて細かいパンチを落すホドリゴだが、動きは非常に少ない。上体を起こして、やや勢いのあるパンチを落し始めたホドリゴだが、それでも動きは余り見られない。サレナスは腹を蹴り上げると、ホドリゴがスタンドへ戻る。ボディに踵を落すホドリゴ、ここでレフェリーがサレナスにスタンドに戻るように命じる。
右ストレートから飛び込んで、ダブルレッグからバックに回ったホドリゴは、後方から鉄槌を顔面に見舞う。さらにエルボーを落したホドリゴは、両足をフックしバックマウントへ。サレナスは腰を落して、ガードに戻すとエルボーを頭部へ見舞っていく。立ち上がってブレイク待ちのホドリゴ、サレナスはスタンドで左ミドルを2発見せたことで、初回が終了した。
2R、右ストレートを打ち込んだホドリゴ、距離を詰めてヒザをボディに突き上げる。サレナスも左ミドルを返すが、極点に手数は少ない。サレナスは左を伸ばし、ミドルを蹴り込む。前に出られなくなり、ガードも落ちたホドリゴが右ローを返していく。ホドリゴのスピニングバックフィストにダブルレッグダイブを合せたサレナスが、コーナーまでドライブ。膠着し、レフェリーがブレイクを命じると、両者が勝負を懸けたかのように激しい打ち合いへ。
ホドリゴの連打を受けて右目の下を腫らしたサレナスがダウン。ホドリゴはスタンドで待ち受け、今度は右を伸ばし低い姿勢で組みついてテイクダウンを奪う。トップキープに徹するホドリゴに、サレナスはオモプラッタを仕掛けるも、立ち上がったホドリゴが腕を引抜く。と、再びスタンドでレフェリーのブレイクを待ったホドリゴは、ローが足払いのように決まりサレナスを転がす。
ここでもスタンドで待ったホドリゴは、前に出て右を繰り出すが、迎え撃って左フックを振るったサレナスの一発とともに空振りに。ここで2Rが終了、タイトル戦のため差がなければ5分間の延長ラウンドに突入するが――。果たして、ジャッジはホドリゴを支持し新チャンピオンが誕生した――が、レベル的には厳しい試合だった。