【UFC154】押し込まれ続けたカルモン、打撃を当ててスプリット勝利
<ミドル級/5分3R>
フランシス・カルモン(フランス)
Def.2-1:29-28、28-29、29-28
トム・ローラー(米国)
サウスポーのローラーからプレッシャーをかけ、カルモンに組みついてケージに押し込んでいく。カルモンはヒザを返すが、押し返すことはできない。ローラーはハイクラッチの態勢に入るが、直ぐに腰に腕を回していく。レフェリーがブレイクを命じ、試合がスタンドの間合いになるとカルモンは右ミドルを2発放っていく。
ローラーが組みつくと、キムラを見せたカルモン。これを切ったローラーが、カルモンをケージに押し込む展開が続く。残り1分、打撃戦の距離でカルモンは左ジャブで距離を測り、右ミドルへ。そこから組みついたところで、ローラーがギロチンへ。首を引抜いたカルモン、ここで初回が終了した。
2R、前に出てきたローラーにヒザを入れたカルモン。ローラーはすかさず、パンチから組みついていく。離れて右を打ち込んだローラー、カルモンは効果的な打撃を放つことができない。右から左を振り、ダブルレッグで組みついたローラーが、ついに残り2分でテイクダウンに成功する。トップを取り返そうとしたカルモンだが、ローラーはここでもギロチンを見せるも、初回同様カルモンが首を抜いてタイムアップとなった。
最終回、カルモンの跳びヒザに組みついたローラー、ダブルからシングルに切り替えるが、テイクダウンは奪えずブレイクを命じられる。右を振り回すカルモンだが、すぐにローラーに距離を詰められ、ケージに押し込まれてしまう。エルボーを側頭部に入れるカルモン、ローラーは右ワキを差し上げ、カルモンを押し込む。シングルにスイッチしたカルモンに対し、背中を見せて距離を取ったカルモンが、右アッパーを2発空振りする。カルモンは切れのある左ローを見せるが、残り20秒で再びローラーにケージに押し込まれる。小手投げで上を取りかけたカルモンに対し、すぐにローラーが組みついてケージに押し込み3Rが終わった。
ケージに押し込み続けていたローラーに凱歌が挙がるかと思われたが、スプリットでカルモンが勝利。テイクダウンに結び付かない仕掛けは、効果のない打撃に劣る――と理解するしかない裁定結果だ。